白髪ってついつい抜きたくなりますよね。気になってどうしても抜きたくなる気持ちが出てきてしまうから抜きたくなるんですよね。でもよく「抜いたら白髪が増えるよ?」とか「抜くなら染めたほうが良いのに」なんて言われることもあります。
そうは言われても、どうしても抜きたくなるのが正直な気持ち。ダメって言われるほどやりたくなる感情に近いものを感じます。
では白髪を抜くと楽しい気持ちになるのはなんでなんでしょうね?また、実は「白髪を抜くのが楽しい」と感じるのって結構危険と言われています。いったいなぜなんでしょうか?
そこで、なぜ白髪を抜くと楽しい気持ちになるのかという理由と、「白髪を抜くのが楽しい」と感じるのが実は危険だと言われている理由をお話ししますね。
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なぜ白髪を抜くと楽しい気持ちになるの?
なぜ白髪を抜くと楽しい気持ちになるのかというと、イヤだと思っていた邪魔な白髪がなくなってスッキリするからですよね。もともと白髪の事を良く思っていない人が多いかと思います。黒い中に白い髪があったらやっぱり見た目が良くないし、邪魔だなって思いますよね。
できれば今すぐ無くしたい・・・そんな欲望が出てきてしまってはどうしても抜きたくなる気持ちも高まるので、もし白髪を抜いたらスッキリします。嬉しい気持ちが楽しい気持ちに変わっていきます。
イヤな白髪を抜いてスッキリしたところに、他にも白髪があったとすると・・・やっぱり抜きたくなりますよね。どうせならこっちの白髪も抜いちゃえ、そんな調子でついつい抜き続けてしまいます。
数本しか白髪が生えていない人なら白髪を抜くのはすぐ終わりますが、結構生えている人ならキリがないですよね。何百本と生えている人ならキリがないでしょうし、ずっと鏡に向かっている時間が長くなっていきます。
でもそれでも今生えている白髪はできるだけ抜きたいという気持ちが収まらない・・・そんな気持ちになった人もいるかと思います。とはいっても白髪って抜くと痛くないですか?痛いんだからやめれば良いのに、やっぱり抜いちゃう。痛いのに抜くって変ですよね。
もしかすると、痛いのに抜く、と言った症状は「抜毛症(ばつもうしょう)」という精神の疾患の可能性があります。
「抜毛症」は、体毛を抜くことに没頭し、他人からわかるような脱毛状態になる慢性疾患です。それほど珍しくない疾患で、有病率はもっとも重症の場合で一般人口の0.6~3.4%と報告されています。男女比は、10対1の割合で女性のほうが男性より多く見られます。ただし、男性は抜毛症を隠すことが多いので、実際には男性の患者さんのほうが多いかもしれません。
【参考】抜毛症(抜毛癖):医療法人社団ハートクリニック大船のホームページより
https://e-heartclinic.com/kokoro/senmon/f60/f63_trichotillomania.html
ちなみに「抜毛症(ばつもうしょう)」とは精神の疾患とも呼ばれています。診察も受けられるようです。白髪を抜くだけのことなのにと思われるかもしれませんが、白髪を抜くと痛いのになぜかスッキリするというのは、この「抜毛症(ばつもうしょう)」の症状が隠れているのかもしれませんね。
「白髪を抜くのが楽しい」と感じるのが実は危険だと言われている理由とは?
「白髪を抜くのが楽しい」と感じるのが実は危険だと言われている理由には次のものが挙げられます。
【理由】「抜毛症(ばつもうしょう)」という精神の疾患の可能性があるため
先にお話ししましたが、「白髪を抜くのが楽しい」と感じるのはイヤだと思っていた邪魔な白髪がなくなってスッキリするからという理由もありますが、「抜毛症(ばつもうしょう)」という精神の疾患という深刻な状態になっている可能性があります。
「抜毛症(ばつもうしょう)」の場合、白髪の事が抜きたくて抜きたくてたまらないという精神状態になっています。しかし、白髪を抜くのにはスッキリするといったメリットがありますが、一方欠点も多く、おススメできません。白髪を抜くのは欠点が多いのにも関わらず、「抜毛症(ばつもうしょう)」の状態になり何十分、1時間、と言ったように白髪を抜くのが止まらなくなってしまうのは決していいことではありません。
そもそも白髪を「抜く」のは欠点(デメリット)が多い
そもそも白髪を「抜く」のは欠点(デメリット)が多いので、おススメできません。ではどんな欠点(デメリット)があるのでしょうか。
【白髪を抜くデメリット①】痛い
繰り返しになりますが、白髪を抜くと痛いですよね。たまに抜いても痛くない時もありますが、大体白髪を抜くと痛いですね。痛い思いをしてまで白髪を抜くのはおススメできません。痛い思いをするなら白髪を切るか白髪を染めたほうが良いです。
【白髪を抜くデメリット②】毛根や頭皮を傷つけてしまう
白髪は毛根から生えているわけですから、その毛根から生えている白髪を抜けば毛根や頭皮を傷つけてしまいます。抜くと痛いと感じるのは毛根から生えているためです。白髪を抜くことは痛みを伴うわけですから、毛根や頭皮を痛めてしまうので、白髪を抜くのはおススメできません。
【白髪を抜くデメリット③】白髪を抜いてもまた同じく白髪が生えてくる可能性がある
白髪を抜いてもまた同じく白髪が生えてくるのがほとんどです。たとえ白髪抜いても黒髪が生えてくるのはほぼないと言っても良いでしょう。というのも、白髪を抜いた後次に生えてくる場合は、例えば生活習慣の乱れが原因で生えてきていた白髪の場合に、生活習慣を改善した時には黒髪が生えてくる場合があります。
生活習慣の乱れというと、たとえば睡眠不足、運動不足、ストレスなどです。生活習慣の乱れにより、髪を黒くする機能が低下すると白髪が生えてくる場合があります。ですが、例に挙げた生活習慣の乱れを改善すれば再び黒い髪が生えてくる場合があります。
ですが、生活習慣の改善もなく、ただ白髪を抜いただけでは黒髪が生えてくることはないので、白髪を抜くのはおススメできません。
【白髪を抜くデメリット④】薄毛になる可能性がある
白髪を抜いてしまうと、薄毛になる可能性があります。毛が生えてこなくなる可能性も否定できません。白髪を抜くことでイヤな白髪がなくなりますが、白髪を抜いているといずれは今ある髪の量が少なくなってしまいます。
痛い思いをしてまで白髪を抜いたのに、薄毛になってしまったら悲しいので白髪を抜くのはおススメできません。
【白髪を抜くデメリット⑤】次生えてくる毛が縮れている(うねりが出る)可能性がある
白髪の中には縮れた白髪が生えてきたことはありませんか?この縮れた白髪って、白髪を抜いたことが原因かもしれません。抜く前の白髪はストレートだったのに、縮れた毛が伸びてくるのは嫌ですよね。
髪を抜くと、縮れた髪が生えてくることがあります。そんな縮れた髪が生えてしまうのは見た目にとってかなり良くありません。もし抜こうとしている髪がストレートで綺麗なのであれば、抜くことをやめて染めるほうが良いです。
【白髪を抜くデメリット⑥】関係ない黒髪まで抜いてしまう可能性がある
白髪を抜くのに難しいのは、髪1本1本は細いために抜こうと狙った白髪を抜くのが難しいことです。なので、関係ない黒髪まで抜いてしまう可能性があります。狙った白髪を抜いたつもりが関係のない黒髪を抜いてしまったといったことを多くの人が経験されていると思います。
白髪を抜こうとしたら誤って関係のない髪を抜いてしまうかもしれないので白髪を抜こうとするのはおススメできません。
【白髪を抜くデメリット⑦】抜こうとした時に白髪が切れてしまうことがある
白髪の中には切れやすいものもあります。必ずしも白髪がキレイに抜けるわけではなく、中には細い白髪を抜こうとしたら白髪の途中で切れてしまうこともあります。根元に白髪が残ってしまい、残った部分を再度抜かなければなりません。残った部分が短い場合は結構抜くのが大変だったりします。
中途半端に根元に白髪が残ってしまうとその残った白髪を抜く羽目になるので面倒です。なのであまり白髪を抜こうとするのはおススメできません。
【白髪を抜くデメリット⑧】手の届かないところの白髪は抜きづらい
白髪は頭のあちこちで生えてきますが、自分では抜きにくい位置があります。たとえば頭の後ろや襟足などは手が届きにくい位置なので、自分で抜こうとするのは結構大変です。鏡で確認しにくい場所ですからね。
抜きにくい場所と言うことは狙った白髪以外の髪の毛を誤って抜きやすいということです。でもなかなか抜けないとイライラしやすいんですよね。鏡を使っても見にくいし、なかなか抜けない・・・そんなことを考えるとストレスが溜まるので、抜かないほうが良いです。もし抜きにくいけどどうしても抜きたいのであれば誰かに手伝ってもらったほうが良いです。
ただし、自分でも抜きにくくて誰かに手伝ってもらうくらいなら抜きにくい白髪は抜かないほうが良いですし、白髪染めする方が良いです。
【白髪を抜くデメリット⑨】手や腕が疲れる
鏡を使ったとしても見えにくい位置に生えている白髪を抜くのは簡単ではありません。鏡を使ったとしても見えにくい位置に生えている白髪は手が届きにくいので、そんな白髪を抜こうとするには腕が疲れやすいです。
少し無理な姿勢で抜くこともあるので、鏡を使ったとしても見えにくい位置に生えている白髪を抜くのはとても疲れるため抜くのはおススメできません。
【白髪を抜くデメリット⑩】白髪がたくさん生えている場合抜くのはキリがない
白髪がたくさん生えている場合、全部抜くのはどうでしょうか?さすがにキリがないと思うはずです。白髪を抜くのにどれだけ生えているかによりますが、たとえばほぼ白髪頭の人が白髪全部を抜くのは無理です。
数本程度生えているくらい白髪が少ない人ならキリが良いところまで抜けばいいのかもしれませんが、白髪がたくさん生えている場合抜くのはキリがないため白髪を抜くのあおススメできません。
以上のような欠点(デメリット)があるので、白髪を抜き続けるのはやめたほうが良いです。
白髪を抜くのはNG!「切る」か「白髪染め」か「隠す」方が良い
白髪を抜くことは欠点(デメリット)ばかりが多いため、白髪をなんとかしたいなら「切る」か「白髪染め」か「隠す」方が良いです。
白髪を切る
白髪を抜くなら、白髪を切る方が良いです。白髪を切るほうが、痛い思いをしなくて良いですし、毛根や頭皮を傷つけてしまうこともありません。毛根や頭皮を傷つけてしまうことが無いので薄毛になる心配もないのが良いですね。
ただし、白髪を切ったとしてもその切った白髪は再び伸びてくるのでまた切ることになります。伸びてきた白髪を定期的にお手入れしないといけないので、一時しのぎにしかならないのが白髪を切ることの欠点(デメリット)です。
白髪を染める
白髪を染めるのも白髪を抜くより良い方法です。痛い思いをしなくても良いですし、しっかり白髪染めをすれば理想の髪色に白髪を染めることができます。白髪を抜いたり白髪を切ったりするのに比べれば、髪にとってかなり優しいのでオススメです。また、自分で染めるのが面倒だと思う人は、美容室でしっかり染めてもらうと良いです。
白髪を隠す
白髪染めではなく、ウィッグで白髪を隠すのも良いですね。白髪染めは髪をキレイに染めることが出来るので、白髪を抜いたり切るより髪に優しいのですが、自分で染めるのが面倒だったり、染めてから日にちが経つと髪の毛が伸びることで根元から白髪が目立ってきてしまうため再度染めて維持しないといけないので少々面倒です。
白髪染めを使い続けるのが面倒であればウィッグで白髪を隠すのはとても楽で便利なので、試されると良いです。
最後に
白髪を抜くと楽しい気持ちになるのは、イヤだと思っていた邪魔な白髪がなくなってスッキリするからです。一度白髪の事を気にしてしまうとどうしても抜きたくなるのは人間の本能にからきているとも言われます。ただし、「抜毛症(ばつもうしょう)」の危険性もあるので楽観できない面もあります。
痛い思いをして白髪を抜いても一時的に満足するだけで、実は良いことはありません。白髪を抜くことは欠点が多いため、もしどうしても抜きたい気持ちがあっても、白髪は抜かずに切るか白髪染めするか(ウィッグで)隠すかしましょう。