白髪を抜く癖って実は病気だった?今すぐ治療すべき3つの理由

白髪を見ると、ついつい抜きたくなることってありませんか?抜きたくなるのはやはり白髪が嫌だからですよね。見た目が悪くなるし、邪魔だから抜きたくなるのはとても分かります。

また、ストレスが溜まってイライラしている時についつい白髪を抜いてしまうなんていう経験をしている人もいるかと思います。

気になるんだから抜きたいと思うのは分かるのですが、抜きたい気持ちが収まらず何本何百本と抜いてしまうこともありませんか?もし長い時間をかけて白髪を抜いてしまったり、白髪を抜くのが止まらなくなってしまうのはもしかすると病気かもしれません。

そんな抜きたい気持ちが収まらない状態って実は、「抜毛症(ばつもうしょう)」と呼ばれる病気の一種になっているかもしれません。

ではこの抜毛症とはいったいどんな病気なのか、また、今すぐ治療すべき理由についてお話ししますね。

抜毛症とはいったいどんな病気なの?

悩む女性

抜毛症というと難しそうな言葉に思うかもしれませんが、簡単に言うと言葉の通り、毛を抜きたくなる気持ちが抑えられなくなる症状、つまり精神疾患(精神の病)のことです。

ちなみに抜毛症は、白髪だけでなく、眉毛やヒゲに陰毛など、身体のあちこちに生えている毛を抜きたくなる症状のことを言います。

「抜毛症」は、体毛を抜くことに没頭し、他人からわかるような脱毛状態になる慢性疾患です。それほど珍しくない疾患で、有病率はもっとも重症の場合で一般人口の0.6~3.4%と報告されています。男女比は、10対1の割合で女性のほうが男性より多く見られます。ただし、男性は抜毛症を隠すことが多いので、実際には男性の患者さんのほうが多いかもしれません。

【参考】抜毛症(抜毛癖):医療法人社団ハートクリニック大船のホームページより
https://e-heartclinic.com/kokoro/senmon/f60/f63_trichotillomania.html

白髪が生えている人の多くは白髪を見ると抜きたくなると思いますが、どうしても抜きたくてたまらない、白髪をいくら抜いてもまだ白髪を抜きたくなる、という気持ちが収まらない場合は抜毛症の可能性があります。

抜毛症はすぐに治さないと(治療しないと)危険。その理由とは

悩む女性

抜毛症は危険な病気です。なぜ危険ですぐに治さないと(治療しないと)いけない理由は次の通りです。

【理由①】白髪を抜くのは痛いから

白髪を抜くと痛いですよね。でも、痛いからと言ってもやめられないところが抜毛症の怖いところ。いくら白髪のことが気になったとはいっても、痛いのはイヤですよね。でもやっぱり抜いてしまう、の悪循環。。

だからこそ、痛い思いをしてまで白髪を抜くのはおススメできませんし、いつまでそんな痛い思いを繰り返すのでしょうか。痛い思いをしないためにも抜毛症は絶対治すべきです。

【理由②】白髪を抜くことは薄毛の原因になるから

白髪を抜くことは非常に危険な行為です。なぜなら白髪を抜き続けると薄毛の原因になるからです。白髪を抜くと毛根を痛めますし、髪を生やす組織も傷つけてしまいます。

髪にも毛根にも決しておススメできない白髪抜きはやめるべきですし、白髪を抜きたくなる抜毛症を治すことはとても大事なことなんですね。

【理由②】白髪を抜かないと気になって落ち着かなくなるから

抜毛症は気になる白髪を抜きたくなりますが、たとえば白髪を抜いても良い状態にいるとき(例えば自宅やトイレの個室など自由がきくとき)なら、誰にも気にすることなくすぐに白髪を抜くことができます。

ですが、もし白髪を抜くことができない状態に入るとき(会社で仕事をしているときや誰かと会っているとき、など)なら白髪を抜くことはできません。もし白髪を抜くことができない時間が長くなると、白髪が抜きたくてたまらなくなり、だんだんストレスになってイライラしてしまいます。

イライラが溜まってしまうと落ち着きもなくなるので、作業に集中することも出来なくなってしまい、作業をミスしたり、冷静な判断も出来なくなってしまいます。

精神的に不安定になってしまっては、物事がうまくいかないことも増えてしまいますよね。だからこそ抜毛症は甘く見てはいけない病気なんです。

そもそもなんで抜毛症になるの?(原因)

疑問に思う女性

抜毛症になる原因(きっかけ)は、ストレスです。白髪を抜きたくなるのは、白髪が生えていると見た目が悪くなるから、と言った理由がありますが、イライラした時につい抜いてしまう、抜くとなんだかスッキリする、と言ったことも原因です。

いつしか白髪を抜くことが快感になり、ストレス発散のためについ抜いてしまうこともあり、ストレスが原因で抜毛症になる場合があります。

とても危険なのは、白髪を抜くのを誰かに「抜いたらダメだよ」と言ってくれる人がいればいない場合です。白髪を抜くことがストレス発散になってしまうと自分ではやめることができず、周りに止めてくれる人がいなければどんどん毛を抜いてしまうので非常に危険です。

だからこそ、抜毛症は放置しておくと白髪を抜き続けてしまうため、しっかりと治療すべきな精神疾患なんですね。

抜毛症はどうやって治せばいいの?

抜毛症を治すには、次の方法が効果的です。

【方法①】精神科や心療内科に相談する

診察を受ける女性

抜毛症は精神障害の一つなので、精神科や心療内科に相談されると良いです。ただし、実は治す薬はまだ開発されていないのが現状です。とはいっても、治らないのかと不安に思わず、まずは相談することが大事です。

抜毛症に悩むあなたにとって良い方法をきっと話してくれるはずです。一人で悩まず、正直に今困っていることを伝えることが何より大事ですからね。

【方法②】白髪を抜く以外で白髪を減らす、隠す

白髪を減らしたり隠したりすることは、治療とは違うように思うかもしれませんが、抜きたくなる白髪をなくすことで、白髪を抜きたいという気持ちを起こさせないようにするのも大事な一つの方法です。

※白髪以外の毛を抜きたくなるなら、「【方法①】精神科や心療内科に相談する」参考にして下さい。

白髪を抜きたくなるのは、単純な話白髪が生えているからですよね。白髪が気になるから抜きたくなるんです。でも白髪は髪や頭皮に良くないから抜いたらダメ。となると、白髪を抜く以外の方法で白髪を減らしたり隠せば良いんです。

では具体的な方法としては、

・白髪を切る
・白髪染めをする
・白髪をウィッグで隠す

といったことが考えられます。

白髪を切る

ハサミ

白髪を抜くなら、白髪を切ってしまったほうが良いです。なぜなら、痛い思いをしなくても良いですし、白髪を切るのもスッキリするからです。

ただし、白髪を切るのには、関係のない健康な黒髪を間違って切ってしまったり、後頭部や襟足などは切りにくい、頭全体に白髪がたくさん生えている人は全部を切るわけにいかない、などの欠点もあります。

もし白髪の数があまり多くない人は、白髪を抜くのを踏みとどまって気になる白髪を切ってしまいましょう。

白髪染めをする

白髪染め

白髪染めは、白髪を抜くような痛い思いをしなくても良いのでオススメです。白髪染めで白髪を全体染めしてしまえば気になる白い毛は無くなるのでもう白髪を抜かなきゃ、なんていう気持ちもなくなります。抜く白髪が無いわけですからね。

ただし、染める手間や、日にちが経てば白髪染めが落ちてしまうため、また染めなければいけない手間もかかります。染めるのにお金もかかりますしね(自分で染めるなら白髪染めを買う費用や、美容室で染めてもらうなら染めてもらう費用、など)。

白髪染めするのに時間もお金もかかりますが、白髪を抜かなきゃいけない気持ちを抑えるのに、白髪染めはとても良い抜毛症対策です。

白髪をウィッグで隠す

今は白髪を染めないでウィッグで白髪を隠す、のも良いですね。白髪染めはイヤと言う人にはおススメの方法です。白髪染めの中には髪へのダメージやアレルギー症状に気を付けなければいけないものがあり、また染める手間も面倒でイヤと言う人はウィッグで隠してしまうと良いです。

おススメのウィッグ⇒最も軽いウィッグ「pufeel(パフィール)」

最後に

白髪を抜く癖は、実は抜毛症の可能性があるかもしれません。気になった白髪を数本抜く程度で止められるならあまり問題ありませんが、白髪を抜くのが気持ち良くなったり、白髪を抜かないとなんだか落ち着かない、気が付けば何十分もずっと白髪を抜き続けている、と言った症状は抜毛症の可能性が大きいですね。

そもそも白髪を抜くのは薄毛の原因になるので絶対やめるべきです。ですが、そんなことはお構いなしに、ただ抜きたい、抜くとスッキリするといった理由でどんどん白髪を抜くのはとても危険です。

なので、精神科や心療内科で一度診察を受けたほうが良いです。また、白髪が気になって抜きたい気持ちが収まらない場合は白髪染めをしたり、ウィッグで隠すなどして白髪を見えなくしてしまうのも良いですね。

抜毛症は治す薬はまだ開発されていないのですが、精神科や心療内科で診察してもらい、治療を受けることがとても大事です。白髪を抜こうとずっと鏡の前に向かっている人は治療を受けるか、白髪染めやウィッグなどで白髪を隠すなどして、出来るだけ白髪を抜くのをやめるようにしましょう。