あなたはなぜこめかみに白髪が生えてくるのか、その理由をご存知ですか?
もみあげの白髪は見た目がキレイではなく、なんだか老けているように見られてしまう感じがして、なんだかイヤですよね。
もみあげの白髪は抜きにくいし、そこだけ染めるのもなんだか面倒・・・。そんなこめかみの白髪について、なぜ生えてくるのかその原因と対処法について詳しく調べてみました。
なぜこみかみに白髪が生えてくるのか?
まず、こめかみに白髪が生える原因として考えられるものは次のとおりです。
【原因①】ストレス
こめかみに白髪が生えてくる理由の一つは、ストレスです。それはもみあげ付近の血管と関係しています。ストレスを感じると、血管が収縮したままになり、血行不良を引き起こします。
血行不良になると、髪に色を付ける「メラノサイト」という細胞の活動が鈍くなったり、必要な栄養素が正常に「メラノサイト」に届かなくなったりします。その結果、髪を着色することができず、髪が白いまま伸びてしまい白髪が生えます。
体内の血液循環が悪くなると、身体の重要な部位に優先的に血液を送ろうとします。しかし、頭皮やもみあげのような部位は、身体の中で血液を送る優先度が低いです。そのため、頭皮やもみあげは血液の供給が後回しにされやすく、血行不良になりやすいのです。
仕事や人間関係、家庭の事情などでストレスを強く受けやすい生活を送っている人は多いと思いますが、そういった人はストレスから血行不良になりやすく、もみあげに白髪が生えやすくなります。
ただし、どうしてもストレスから逃れることはできませんので、適度に「ガス抜き」をするようにして、ストレスを軽減したり発散するようにしましょう。
【原因②】眼精疲労(目の使い過ぎ)
眼精疲労(目の使い過ぎ)も原因の一つです。目の近くのこめかみには多くの神経細胞が通っています。目を使い過ぎて疲労がたまると、その神経細胞がオーバーワークになり、こめかみあたりの血流が悪くなります。
血流が悪くなれば、「メラノサイト」という細胞の活動が鈍くなったり、必要な栄養素が正常に「メラノサイト」に届けられなくなったりします。そうすると髪に色が付かなくなり、白髪が生えてきてしまいます。
パソコンやスマホ、テレビに読書など、普段私たちは目を酷使してしまいがちです。例えば、お仕事でパソコンを使われている方、特にSEのようなエンジニアといった職業の方は長時間パソコンを見なければならず、眼精疲労になりやすいです。
でもお仕事だからどうしても長時間使わなければならないため、目が疲れやすくなります(必ずしもずっと使っているわけではないという方もいるかとは思いますが)。
ずっとパソコンを使い続けていると、眼精疲労が続いて慢性的に血行不良となってしまいます。なので、適度に休憩を入れて、パソコンから少しでも離れるようにしたいですね。
とは言っても普段仕事・スケジュールに追われている状況だと、適度に休憩を取るのは中々難しいですよね。なので、仕事がお休みの日はできるだけ目を使わない時間を作るようにしたいですね。目を使わない時間を増やすことが大事ですので。
また、無駄に長い時間スマホをいじったり、夜遅くまでスマホをいじり続けるのもやめるようにしましょう。ついダラダラスマホをいじってしまう…なんてことを続けていると目を酷使します。
目を酷使してしまうようなことが習慣化されてしまうと、眼精疲労の原因となるため、いじり過ぎないようにしましょう。スマホを見続けることと、睡眠不足のダブルの眼精疲労により、相当目には負担をかけてしまっていますからね。
【原因③】加齢
加齢が原因である場合でも、もみあげに白髪が生えてくることもあります。年を重ねれば、身体の衰えは現れるものであり、髪も例外ではありません。
髪を着色する細胞の活動は鈍くなったり、最悪死んでしまうこともあります。その結果、もみあげにも白髪が生えてきます。人によってはもみあげが全体的に白くならない場合もありますが、いずれにせよもみあげには白い毛が生えてきます。
歳を重ねることは避けられないため、加齢が原因の場合は改善することはできません。そのため、白髪染めを使って隠すしか方法はありません。ただし、もみあげだけに白髪が生えている場合は、別の要因も考えられます。
【原因④】遺伝
両親が白髪が生えやすい遺伝子を持っている場合は、その子供にも同じような生え方をしてしまう場合があります。少し前の研究結果(2016年)によると、白髪は親からの遺伝を受け継いでいるとの報告が発表されています。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームは、アフリカ系、ヨーロッパ系、ネイティブアメリカンを含む様々な人種、計6,000人以上のゲノムを分析。結果、白髪の遺伝子だけではなく、髪の色や形状、ひげ、ハゲ、一本眉まで、髪の毛の特徴に影響を与えている18の異なる遺伝子を特定しました。
記事:研究で白髪になる遺伝子特定、白髪は親のせいにしてよし(GIZMODO):https://www.gizmodo.jp/2016/03/irf4.html
ただし、遺伝による因果関係は完全に解明されていないため、遺伝が原因であるかどうかを特定することは難しい現実があります。他の要因(たとえば環境)による影響も考えられます。
食生活や生活習慣が両親と似ている場合、似たような白髪の生え方をする可能性もあります。 したがって、食生活や生活習慣を見直すことで良い変化が見られるかもしれません。
【原因⑤】歯や歯茎の病気
歯や歯茎の調子が悪いと、しっかり噛むことが上手くいかないため、血流が悪くなることがあります。
いつもはしっかり噛むことで血流が流れていますが、噛むことができないために血液の流れが通常通りにならず、血行不良を引き起こすことで白髪の原因になる場合があります。
そのため、歯や歯茎の状態が悪いのにもかかわらず放置したり、歯の治療を途中でやめてしまうことは避けるべきです。
歯の健康は非常に重要ですので、時間を作って歯の治療を受けましょう。日常的な歯や歯茎のケアもしっかり行うと良いですね。
【原因⑥】顔に合わない大きさや形の眼鏡をかける
顔に合わない大きさや形の眼鏡をかけると肌を圧迫してしまい、ストレスを感じたり、もみあげの血行不良の原因となってしまいます。そのため、圧迫感を感じないように眼鏡の形を調整すると良いです。
自分で調整できれば良いですが、眼鏡屋さんに細かい調整をお願いすることもできます。そのため、眼鏡屋さんに眼鏡を持ち込んで調整してもらうのが良いです。また、自分の顔に合わないサイズの眼鏡はできるだけ使わずに、交換した方が良いかもしれませんね。
こめかみの白髪をなんとかしたいときの対処法
こめかみの白髪をなんとかしたいときは次の対処法をやってみると良いです。
【対処法①】ストレスを解消する
ストレスを感じると、血管が収縮したままになり、血行不良を引き起こしてしまうため、こめかみの白髪にとってストレスはとても大敵です。そのため、ストレスを解消することで血行不良を改善することができます。
運動したり、自分へのご褒美として何か好きなものを買ったり、コンサートやライブに行くなどして溜まったストレスを発散しましょう。
【対処法②】食生活を改善する
栄養が偏った食事やダイエット、食事を抜くといった生活を繰り返すと、髪の色を作るメラノサイトという細胞の活動に必要な栄養素が不足し、髪に色がつかなくなる可能性があります。その結果、もみあげの白髪の原因となることがあります。
ですから、食事を抜かずに摂るように心掛けたり、無理なダイエットは避けたりするなど、食生活を見直して改善することが重要です。また、メラノサイトが正常に活動するために必要な栄養素が不足しないようにするためには、十分な栄養を摂取することが大切です。特にタンパク質、ミネラル、ビタミンは欠かせない栄養素です。
これらの栄養素は食事から摂取することが望ましいですが、毎日忙しくて食事を摂るのが難しい場合は、サプリメントを利用することもおすすめです。現在はさまざまな栄養素を含んだサプリメントが販売されているため、普段の生活で食事だけでは十分でないと感じる場合には、補助的にサプリメントを摂取すると良いですね。
【対処法③】適度に目を休ませる
目を使いすぎると、その神経細胞が疲労してこめかみあたりの血流が悪くなります。血流が悪くなり、血行不良になるとメラノサイトに必要な栄養素が行き届かなくなります。そのため、適度に目を休ませる必要があります。
- パソコンを使わない(画面を見ない)
- スマホを使わない(画面を見ない)
- 本を読まない
- テレビを観ない
- 遠くの景色を見る(近いものをずっと見続けない)
- 寝る
- 暫く目を閉じる
- 熱したタオルで目のマッサージをする
以上のように、目を使うことから離れて、少しでも目が疲れないようにするためには、目の疲れを軽減することができます。これにより、神経細胞は楽になり、目の疲れが取れて血行も良くなります。普段の生活では目を酷使することが多いため、できるだけ目を使わない時間を作ることがとても大事です。
【対処法④】十分に睡眠を取る(夜更かしNG)
十分に睡眠を取ることで、眼精疲労が回復し、頭もスッキリとして血流が良くなります。睡眠不足になるとメラノサイトがメラニンを生成することができなくなり、こめかみに白髪ができやすくなります。
そのため、十分に睡眠を取ることが大事です。普段夜更かしをして睡眠不足になっている人は、出来るだけ夜更かしをやめて規則正しい生活に戻し、十分に睡眠を取る習慣に切り替えましょう。
ただし、寝すぎたり、質の悪い睡眠を取ると効果が弱いです。枕やベッドなど自分に合っていないものを使うと睡眠の質が悪くなるため、自分に合った眠る環境を整えるようにしましょう。
いくら寝ても疲れが取れない、なんてことでは目の疲れも改善されませんからね。睡眠を取るなら「量」と「質」にこだわりましょう。
【対処法⑤】リラックスできる時間を作る
ストレスを感じると血管が収縮したままになってしまい、血行不良になってしまいますが、リラックスできる時間を作ることで、身体の緊張が緩和できて血管の収縮も収まります。
そのため、リラックスする時間を作ることは血行不良の改善にもつながります。自宅でも良いですし、外でも色々とリラックスできる場所はありますよね。仕事がお休みの時は、出来るだけリラックスするための時間を作るようにしましょう。
- 一人になる時間を作って人と接しない
- 散歩する
- 森林浴する
- 入浴や半身浴をする
- 銭湯やスーパー銭湯などに行く
- 寝る
- しばらくぼーっとする
- 深呼吸する
- コーヒーやお茶を飲む
【対処法⑥】もみあげをマッサージをする
もみあげをマッサージすることで、内側の毛細血管が刺激され、血液の流れが良くなります。目が疲れてきた時には、マッサージすることもおすすめです。定期的にもみあげをマッサージすることができればさらに良いですね。習慣化すると効果的だと思います。
ただし、マッサージの際に力を入れすぎたり、指や爪を立て過ぎると痛くなったり、毛細血管を傷つけてしまう可能性があるので、力加減には注意しましょう。マッサージの時間は5分程度が良いでしょう。無理せずに何度か行うことが効果的です。
改善できなければ白髪をカットするか白髪染めをする
色々やってみたけどやっぱりもみあげに白髪がどうしても生えてきてしまう・・・という場合は、白髪をカットするか白髪染めをするかしかないですね。ただこれは根本的な解決にしかないので微妙ですが。。白髪が生えてくるのには様々な要因があるため、いくつか改善策を試しても解決には至らないことはあります。なので、スパッと白髪をカットするか白髪染めをすることを検討されると良いです。
もみあげの白髪を抜くのはおススメできません
色々試してたけどやはりもみあげに白髪がどうしても生えてきてしまう場合は、白髪をカットするか白髪染めをするしかありませんね。ただ、これは根本的な解決策ではないので微妙ですが…。
白髪が生えてくる原因は様々ありますので、いくつかの改善策を試しても解決に至らないこともあります。ですので、スッキリと白髪をカットするか白髪染めを検討されることをお勧めします。
最後に
ここまでで、こめかみの白髪がなぜ生えてくるのかその原因と対処法について詳しく調べてみました。もみあげになぜ白髪が生えてくるのか、まだまだ解明できていないところもあり、これをやれば絶対改善するとは言い切れないところがあります。
なぜなら、もみあげに白髪が生えてくる理由は様々な要因が重なっている場合があるからです。しかも、もみあげに白髪が生えてくる原因は人それぞれ異なりますし、あなたに生えている白髪の原因を特定するのは難しく、できることをできるだけ行うしかありません。
ですので、もみあげに白髪が生えてこないようにするためには、髪を着色する「メラノサイト」が正常に活動できるようにしっかり睡眠を取ったり、眼精疲労にならないよう目に優しい生活習慣を送る必要があります。ですから、今挙げたことをできるだけやっておくとよいです。