白髪を改善するのにごまって効果があるの?今すぐ食べるべき?

突然生えたり白髪増えたりする白髪。その白髪を改善するのに効果があると言われている方法の一つに食生活を見直すことが大事だと言われています。

規則正しい生活を送ることはとても健康的で、髪にとって必要なことです。特に食事は大事で、食べるものや摂取する栄養素など気を付ける必要がありますが、ごまが効果的と言われています。

確かにごまって聞くと栄養があって健康的な食べ物だと思いますよね。なので、白髪にも効果がありそうな気がしますが、実際のところごまを食べると白髪が改善されるのでしょうか?

そこで、白髪を改善するのにごまは効果があるのか詳しくお話しします。
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白髪を改善するのにごまって効果があるの?

白髪を改善するのにごまは効果があるのかというと、効果はありません。でもごまを食べるようになってから白髪が改善されたという意見や口コミが見受けられます。なので、ごまのおかげで白髪が改善されたと思ってしまいます。

ではなぜごまを食べるようになったら白髪が改善されたという人がいるのでしょうか。

実はごまではなく別の理由で改善された

一つ考えられる理由は、ごまを食べていたけど、実はごまを食べたから改善されたのではなく他の原因で白髪が改善された可能性が考えられます。

そもそも白髪が生えてくる原因は様々で、次の原因が考えられます。

考えられる白髪の原因

  • ①加齢(老化)
  • ②ストレス
  • ③運動不足
  • ④目の使い過ぎ
  • ⑤睡眠不足
  • ⑥タバコ
  • ⑦食生活の乱れ
  • ⑧紫外線
  • ⑨何らかの病気

ただし、以上の原因を改善しようとしても必ずしもまた黒髪が生えてくるわけではありません。なぜなら白髪の原因を特定するのができないからです。今生えているのがストレスによるものなのか、それとも偏った食生活によるものなのか、白髪がなぜ生えてくるのかを特定する方法がないんです。

なので、いくらストレスを改善しても白髪が生えてくる原因が年齢によるものだとしたら対策として間違っているし、いくら睡眠を取っていてもストレスを良く受ける環境にいたらやはり白髪は改善されません。

なので、白髪の原因が分からないのにいくらごまを食べたとしてもストレスや睡眠不足が原因で生えてきている白髪であれば、ストレスや睡眠不足を改善しない限りごまをいくら食べてたとしても白髪は生え続けることになります。

以上の原因をごまを食べたところでカバーできるわけではないんですよね。いくらごまを食べたからと言って、ストレスを受け続けてしかも発散せずにため込んでしまっていたり、栄養の偏った食生活を送る、などしていたらごまを食べても一向に改善するわけはないんですね。

また、白髪の原因の中には加齢(老化)といったどうしても治せない原因もあります。人間はどうしても年齢を重ね衰えていくものなので、若返りの薬がない限り老化による白髪は根本から治すことはできません。

あくまで根本的な原因の解決をしないと白髪を改善することは期待できません。だからこそ白髪染めがいまだになくならずに売れ続けているというわけです。

ごまで白髪が改善されるなら世の中の白髪染めは必要なくなります

ごまで白髪が改善されるなら世の中の白髪染めは必要なくなります。今も白髪染めの新商品が販売されていますし、薬局やドラッグストアなどでは白髪染めコーナーもまだなくなる気配はありませんよね。

ごまと白髪の改善に科学的な根拠がありません。今もなお白髪を改善するための研究は行われていますが、治療薬も治療法も見つかっていません。白髪を治してくれる病院なんて世の中に存在しないですからね。

白髪染めはまだまだ必要な存在です。白髪染めメーカーは新商品を開発するのに莫大なお金を書けていますし、CMにもお金をかけてテレビで流されています。

白髪染めは染めるのに手間がかかるし後片付けも大変なので、ごまで白髪が改善されたら世の中の白髪に悩む人はごまをたくさん食べるようにして白髪染めは使わなくなります。

今でも白髪染めを使う人が多いのは白髪を絶対に治す治療薬や治療法がないからなんですね。なので、ごまを食べれば白髪が治ると思い込んでしまうのはやめた方が良いですね。

先ほど話しましたが、もしごまを食べるようになってから白髪が改善された気がするのは、別の原因で白髪が改善された可能性が高いです。ごまに過剰な期待を持つのはやめた方が良いです。

ただしごまには髪に良い栄養素が入っている

ごまを食べても白髪が改善されるわけではありませんが、髪に良い成分は含まれているので食べても意味がないというとそうではなかったりします。

ではごまに含まれている髪に良い代表的な成分と言うと次のとおりです。

セサミン

セサミンは活性酸素を抑えることができる抗酸化作用があり、髪の老化を抑える効果が期待できます。

アントシアニン

アントシアニンは抗酸化成分ポリフェノールの一種であり、セサミンと同じように抗酸化作用があります。抗酸化作用により活性酸素の働きを抑制し、髪の老化を抑える効果が期待できます。

メラニン色素を作るチロシナーゼという酵素の活動に必要なのがこの銅です。サプリでもし銅を摂取する場合、摂りすぎると吐き気や腹痛するので摂り過ぎには注意が必要です。

亜鉛

白髪の原因である活性酸素を除去する効果が認められています。また、亜鉛は、黒髪の色素であるメラニンの生成を促すという効果が期待できます。髪の健康や成長にも亜鉛は良い成分です。

ごまは「脇役」的な存在と思うのが良いです

先ほどごまに含まれる栄養素についてお話ししましたが、髪にとって良い成分が入っているものの、あくまでごまはわき役的な存在程度として普段の食事に取り入れてみると良いです。

白髪を改善するのにやるべきことは、先ほど話した白髪の原因をまずは改善することです。ただし、先ほど話したとおり白髪がなぜ今生えてきているのか特定するのは難しいですが、思い当たる原因に該当するものは改善していくことが大事です。

白髪の原因を改善する

ごまを食べる機会を増やしつつ、白髪の原因を改善するようにしましょう。先ほど挙げた原因と対処法は次のとおりです。

①加齢(老化)

いきなりですが、加齢(老化)は治すことができません。改善のしようが無いため白髪染めをするしかないというのが現状です。

②ストレス

ストレスは白髪の原因になるため注意です。なぜ白髪の原因となるかというと、ストレスを受けると体が緊張状態になり血管を収縮し、血液の流れが悪くなって血行不良を引き起こしてしまう場合があるからです。

髪を黒くするよう働きかける細胞が活動するのに必要な栄養素は血液によって運ばれてくるため、髪を黒くする活動が鈍くなり、結果として黒くない髪、つまり白髪が生えてきてしまうんです。

なので、ストレスを受けたらため込まずにしっかり発散してストレスを解消しましょう。

③運動不足

運動不足になると血行不良を引き起こしてしまうため白髪の原因となる場合があります。なぜ運動不足が血行不良を引き起こすのかというと、筋肉を動かす回数が減るからです。

筋肉は体内の血液が体の隅々まで行き渡らせるポンプの役割を果たしているので、運動をあまりしないと血液の流れが滞ってしまいます。

なので、普段運動していない人は運動する時間を作って適度に運動するようにしましょう。

④目の使い過ぎ

目を使いすぎると眼球付近の筋肉が凝り固まってしまいます。すると、毛細血管の血流は滞ってしまうため、疲労物や老廃物を蓄積させてしまいます。

また、眼精疲労になると目の筋肉の力の機能が弱くなり、他の筋肉(例えば頭皮やこめかみの筋肉)を使うため、それらの筋肉を使うこととなり、頭部の筋肉が凝り固まって血行不良となります。

血行不良になると髪を黒くするよう働きかける細胞が活動するのに必要な栄養素が十分に運ばれなくなってしまうため、髪が黒くならずに白髪が生えてきてしまう場合があります。

なので、目を使い過ぎたら、

  • 目を休ませる
  • 遠くのものを見る
  • 蒸しタオルで目の緊張をほぐす
  • 眼精疲労用の目薬をさす

などすると良いです。

⑤睡眠不足

睡眠不足の状態を放置しておくと血行不良を引き起こしてしまう場合があります。睡眠が足りないと体の緊張状態が続き血行不良になってしまいます。

また、深夜まで起きて睡眠時間が少ない場合、血液が作られるのが23時から3時あたりと言われているので血液が作られるのに悪い影響を与えて血流にも悪影響を与えてしまいかねません。

髪を黒くするよう働きかける細胞が活動するのに必要な栄養素が十分に届けられなく場合があるので睡眠不足をしっかり解消するようにしましょう。

ちなみに、質の悪い睡眠は体のだるさや不快感の原因となり、ストレスになってしまいます。

質の悪い睡眠とは次のとおりです。

  • (1)椅子やソファーなどではなくベッド(布団)で寝る
  • (2)不規則な時間に寝ない
  • (3)自分の体に合った枕を使う
  • (4)自分の体に合ったベッドで寝る
  • (5)寝室は出来るだけ静かにする
  • (6)ベッドの中に携帯電話やタブレットは持ち込まない
  • (7)部屋の暗さを自分が落ち着く状態にする

以上のような睡眠を取っている人は質の悪い睡眠を取っているので、ぐっすり眠れるようにしっかりベッド(布団)で寝て質の高い睡眠を取るようにしましょう。

⑥タバコ

タバコはニコチンが含まれているため血行不良の原因となります。ニコチンは体内に取り込まれると血管を収縮するよう作用する特徴があります。タバコを吸う習慣がある場合は血管が収縮する回数が多くなるため血行不良を引き起こしてしまう場合があります。

髪を黒くするよう働きかける細胞が活動するのに必要な栄養素は血液によって運ばれてくるため、血行不良により血の巡りが悪くなると髪を黒くするよう働きかける細胞の活動が鈍くなり髪に色が付いていない状態、つまり白髪が生えてきてしまいます。

なので、髪のためにもタバコを吸うのはやめることをおすすめします。もし禁煙ができない人は「禁煙外来」を利用してお医者さんと相談しながら禁煙を試みてみると良いです。

⑦食生活の乱れ

髪を黒くするよう働きかける細胞が十分に活動しなくなると白髪が生えてきてしまう可能性が高くなります。食生活の乱れというと、好きな物しか食べないような栄養の偏った食事を取る、朝食を抜く、無理なダイエットなどです。

栄養の偏った食事を取る、朝食を抜く、無理なダイエットなどを繰り返していると、髪を黒くするよう働きかける細胞に必要な栄養素が不足してしまい、白髪が生えてくる場合があります。

なので、栄養のバランスが取れた食事や規則正しい食事を取る生活を取るよう今の食生活を見直すようにしましょう。

⑧紫外線

髪が紫外線を浴び続けると、頭皮に有害な紫外線が降り注ぐことで、大量の活性酸素が発生してしまいます。するとメラノサイトと呼ばれる、メラニン色素を作る色素細胞と呼ばれる細胞がダメージを受けてしまい、正常にメラニン色素が作れなくなってしまう場合があります。

黒髪の「黒色」の正体はメラニン色素です。メラニン色素が作られなければ髪に色が付いていない状態の髪、つまり白髪が生えてきてしまいます。

とは言っても紫外線を浴びないで過ごすのは簡単ではありませんよね。なので、できるだけ紫外線は浴びないようにすることが大事です。

できるだけ紫外線から髪を守るには、

  • できるだけ外出を避ける
  • 日が当たるところで歩かない
  • 帽子をかぶったり日傘をさす
  • 日が暮れた頃に出かける時間をずらす
  • UVカットスプレーを髪に吹きかける
  • 日差しが強い時間帯は歩かずに車やバスで移動する

などすると良いです。

⑨何らかの病気

何らかの病気とは、慢性胃腸疾患や円形脱毛症、甲状腺疾患、鉄欠乏性貧血と言った病気の事を言いますが、これらの病気になると白髪が生えてくる場合があると言われています。

なぜなら、病気によって内臓の器官が弱ってしまうと栄養の吸収が悪くなるのですが、栄養の吸収が悪くなると、メラノサイト(髪を黒くするよう活動する色素細胞)の活動に必要な栄養素が不足してしまうため、結果としてメラニンが生成される数も少なくなって白髪が生えてきてしまうからです。

もし病気にかかってから白髪が増えたかな?と思ったら、病気が原因か、もしくはお薬の副作用によるものかもしれないので、かかりつけのお医者さんに状態を伝えて相談すると良いです。まずは相談することが大事です。

最後に

ごまは健康的な食べ物で、栄養面で非常優れているものの、ごまをしっかり食べていれば白髪が改善するかというと期待はしないほうが良いです。白髪の原因であるストレスや睡眠不足、目の使い過ぎなどを改善しつつ、ごまを食事に取り入れるよう「脇役」といった存在と見るのが良いですね。

ごまには抗酸化作用を持つセサミンやアントシアニン、メラニン色素を作るチロシナーゼという酵素の活動に必要な銅、など白髪の改善をサポートする成分が含まれているので、普段あまりごまを食べてないという人はごまを使った料理や、料理にごまを和(あ)えてみると良いですね。(たとえばサラダやパスタなどにかけて食べる)