白髪染めの中には髪やお肌にダメージを与えてしまうものがあります。例えば、白髪染めヘアカラーのようにジアミンや過酸化水素と言った薬品を使っている白髪染めは髪やお肌に強力なので、そういった白髪染めを使い続けると髪が生えてくる活動に悪影響を与えてしまわないか心配になる時があります。
そこで、白髪染めヘアカラーのような髪やお肌にダメージを与えてしまう白髪染めを使い続けることで髪の毛が抜けるようなことになるのか、調べてみました。
白髪染めするのは髪の毛が抜ける直接の原因にはなりません
白髪染めするのは髪の毛が抜ける直接の原因にはなりません。なぜなら、髪が生える働きを破壊してしまうような抜け毛を引き起こす成分が含まれる白髪染めは存在しないからです。
もしそういった抜け毛を引き起こすような白髪染めが存在していれば、そんな白髪染めを使ったら髪が抜けた!なんていう報告が上がっていれば当然消費者センターやメーカーに報告されているでしょうし、販売停止や会社への損害賠償も請求されるでしょう。
社会問題にもなるかもしれませんが、幸いにも「この白髪を使ったら髪が抜ける」といった報告は確認できません。
なので、あまり神経質になる必要はありません。使い方を守り正しく使っていれば、「白髪すると髪が抜けるのでは?」なんてことを気にする必要はありません。
ただし、頭皮の環境が悪すぎると頭皮や毛根に良くない
ただし、頭皮の環境が悪すぎたり、正しく白髪染めを使わない(説明書の通りに使わない)と頭皮や毛根に良くないので、正しく使って頭皮に優しく使うようにしましょう。注意点を次に挙げてみました。
【注意点①】説明書の通りに使わない
白髪染めを使う場合は必ず説明書の通りに使わないと危ないです。どのように危ないかと言うと、例えば「ウエラトーン」という白髪染めの「使用上の注意」を読んでみると危険性が詳しく書かれています。
使用上の注意
・ヘアカラーでかぶれたことのある方は絶対に使用しないでください。
・ヘアカラーはアレルギー反応をおこすことがあります。
・皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を毎回必ず行ってください。ご購入前・ご使用前にお読みください
・ご使用の際は使用説明書をよく読んで正しくお使いください。
・次の方は使用しないでください。
・今までに本品に限らずヘアカラーでかぶれたことのある方
・今までに染毛中または直後に気分の悪くなったことのある方
・皮膚アレルギー試験(パッチテスト)の結果、皮膚に異常を感じた方
・頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期等)
・頭、顔、首筋にはれもの、傷、皮膚病がある方
・腎臓病、血液疾患等の既往症がある方
・体調不良の症状が持続する方(微熱、倦怠感、動悸、息切れ、紫斑、出血しやすい、月経等の出血が止まりにくい等)
・薬液や洗髪時の洗い液が目に入らないようにしてください。
・眉毛、まつ毛には使用しないでください。
・幼小児の手の届かないところに保管してください。
・高温や直射日光を避けて保管してください。・タトゥー(刺青)をしている場合、アレルギー反応をおこす可能性が高くなります。
・幼小児には使用しないでください。【参考】「ウエラトーン2+1 白髪染め クリームタイプ 7GM [医薬部外品]」のamazonの販売サイトの「使用上の注意」より
「ウエラトーン2+1 白髪染め クリームタイプ 7GM [医薬部外品]」のamazonの販売ページ
以上のように、「やってはいけないこと」がかなり詳細に書かれています。こういった注意書きを守らずに使ってしまうのはお肌のトラブルの原因にもなります。必ず注意書きに書かれていることは絶対に守りましょう。白髪を理想の髪色に染めたいのにお肌トラブルを引き起こしたら大変ですからね。
【注意点②】パッチテストしないで使用しないこと
「【注意点②】パッチテストしないで使用しないこと」でも触れましたが、パッチテストしないで白髪染めを使うのは危険です。なぜなら、白髪染めによってはアレルギー症状を引き起こすの危険性があるからです。
白髪染めヘアカラーは強い薬品を使っているため髪やお肌にダメージを与えてしまいます。そんな白髪染めを肌の弱い人や敏感肌の人、アレルギー症状が出たことがある人が使うと肌が荒れてしまったり赤みが出たり腫れてしまうなどお肌に異常が出てしまうことがあります。アレルギーの症状が出ているかもしれないのでとても危険です。
ただし、白髪染めヘアカラーを使用する前に安全に使えるのか(お肌に異常が出るのか)を確かめるには自分のお肌を使ってみないと分かりません。あなたの肌で確かめるしかないんです。
いくらどんな成分や薬品が使われているのかを見ても、素人が分かるわけがないんです。だからこそ実際に肌を使って異常が出るか出ないかを確かめるパッチテストを行うというわけなんですね。
なお、お肌の状態は人それぞれ違います。白髪染めヘアカラーを使ってもお肌に異常は出ずに問題なく使用されている人はいます。逆に天然由来成分を使った白髪染めトリートメントやヘナを使った白髪染めでもお肌に違和感を感じる人はいます。
安全だとうたっている白髪染めでも、実際に使ってみたいと何が起こるか分かりません。それだけ白髪染めを使うには慎重になるくらいが良いです。
ちなみに、パッチテストとは皮膚アレルギー試験のことで、 白髪染めを使うにあたり、自分がアレルギー反応が出るかどうかを確かめるテストの事です。次のページで詳しく説明しているのでそちらもご覧ください。
[clink url=”https://shiraga-kaizen.com/archives/1485″]
【注意点③】頭皮を清潔な状態にしていない
毎日しっかりシャンプーしていれば頭皮の状態をキレイに保つことが出来ますが、日々忙しい生活を送っているとしっかりシャワーできなかったり、そもそもお風呂に入れなかったりすることもあるかと思います(本当にお風呂やシャワーする時間もないような、かなり余裕がない場合に限ると思いますが)。
頭皮を清潔な状態にしていないと頭皮が不健康な状態になるのでしっかりシャンプーできていない人は注意です。しっかり清潔な状態を保つのがとても大切です。
そもそも髪や頭皮、毛根にダメージを与えてしまう白髪染めって?
髪や頭皮、毛根にダメージを与えてしまう白髪染めは次の通りです。
白髪染めヘアカラー
なぜ白髪染めヘアカラーは髪や頭皮、毛根にダメージを与えてしまうのかというと、髪やお肌にダメージを与えてしまうような成分が幾つか使われているからです。白髪染めヘアカラーで使われている髪やお肌にダメージを与えてしまうような成分には、1度使っただけで髪をしっかり染めるよう働きかける特徴があります。
しかも1度染めたら色持ちも2ヶ月~3ヵ月と長く持続します。白い髪を黒く買えてしかもシャワーなど日々髪を洗っても黒い状態が続くのは相当髪に負担をかけていることが分かります。
この、「1度使っただけで髪をしっかり染めるよう働きかける」や「1度染めたら色持ちも2ヶ月~3ヵ月と長く持続する」というのが白髪染めヘアカラーの人気の理由でもあります。特に難しい技術も必要もなくしっかり白髪が染まる点が良いんですよね。
しかも1000円以下で買えるものも多く、値段の面でも購入しやすいです。髪や頭皮が痛むとしても髪はしっかり染まって安く染めることが出来るからこそ売れるので、メーカーも数多く販売しているんでしょうね。
とは言っても、白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントの方が髪や頭皮に優しいと言われている白髪染めも、髪を黒するという意味では白髪染めヘアカラーと同じように髪を黒くしてくれます。
では白髪染めヘアカラーと、白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントでは何が違うのかと言うと、髪の染め方にあります。
①白髪染めヘアカラーの染め方(染める仕組み)
白髪染めヘアカラーは髪のキューティクルを開いて染料を髪の中に注入します。その後染料が髪に残ることで髪の色が黒くなります。また、浸透した染料は髪から出にくくなるため色が長持ちします。
【参考】髪萌ヘアカラートリートメント公式サイトより
https://hatsu-moe.com/mo_colorA8/?ad_code=hma8pc&a8=fsRuVsrpeMImo.BWsqB3h9h3CzAD_UyCNqkzCR6esj5peMRCBvgIGMgtk9TWyWg87j49boRI7sRuJs00000013886005
ただし、髪のキューティクルを開くことは髪自体を痛めることになります。潤いが失われてパサつきや広がりなどのトラブルが起きます。
②白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントの染め方(染める仕組み)
白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントは、白髪染めヘアカラーとは違って髪のキューティクルを開いて染料を髪の中に注入するような染め方はしません。ではどう染めるのかと言うと、髪の表面に色を付けていくことで髪を染めていきます。なので、髪を痛めずに髪が染まっていきます。
【参考】髪萌ヘアカラートリートメント公式サイトより
https://hatsu-moe.com/mo_colorA8/?ad_code=hma8pc&a8=fsRuVsrpeMImo.BWsqB3h9h3CzAD_UyCNqkzCR6esj5peMRCBvgIGMgtk9TWyWg87j49boRI7sRuJs00000013886005
髪の表面に色を付けるよう髪を染めるため、髪へのダメージは少ないものの色が付くのには時間がかかります。使い始めはなかなか色が付きにくいため毎日使うくらい連続して使い続けなければなりません。
すぐに髪を染めたい人にはあまり白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントは向いていませんが、諦めずに使い続ける必要があります。髪や頭皮にとってダメージが少ないというのはとても大事なので、できるだけ白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントを使う方が、白髪染めと長く付き合うのに適した白髪染めだと言えます。
どんな成分が髪や頭皮にダメージを与えてしまうの?
どんな成分が髪や頭皮にダメージを与えてしまうのかと言うと、次の成分が挙げられます。
- ジアミン(パラフェニレンジアミン(PPDA))
- アミン系
- 過酸化水素水
以上が髪や頭皮にダメージを与えてしまう代表的な成分です。では以上の成分はどんな成分なのか詳しく説明します。
ジアミン(パラフェニレンジアミン(PPDA))
ジアミンは少ない色素で濃い色を作ることが出来るために、髪の毛を染めるにはとても便利な成分であるとされています。1度使っただけでしっかり色が付くのですが、なぜ白髪がしっかり染まるのかと言うと、髪の毛のキューティクルを無理に開かせる性質を持つからです。
しかも色も長持ちし、白髪染めとしてしっかり染めるのには非常に活躍してくれるのですが、髪の毛にダメージを与え、潤いが失われてパサつきや広がりなどのトラブルが起きます。
ただしジアミンには毒性を持つと言われており、お肌が弱い方は特に危険な成分であると思われます。少量の接触や飛沫の吸入してしまうと、皮膚炎やむくみ、結膜円、鼻炎、気管支喘息など粘膜の障害を起こしてしまうことがあります。
さらには、ジアミンはアレルギー反応である「アナフィキラシーショック」を引き起こす原因になると判明しました。
アミン系
アミン系と呼ばれるレゾルシン、アミノフェノール、パラアミノフェノールなどによる成分が、皮膚を通じて血液中に入ると、重篤の場合は呼吸困難を起こしてチアノーゼを引き起こす場合があります。
頭皮の炎症や皮膚炎、喘息などや発熱を起こす場合もあり、発がん性があることも指摘されています。それくらい危険な成分なんですね。
過酸化水素水
過酸化水素水は、強力な脱色効果と殺菌作用があるため、消毒液や漂白剤に使われることも多いです。「化学式H2O2」で表される化合物で「過水」と略されることもあります。過酸化水素水は髪の毛の色を抜いてそこに色を定着させます。
また、過酸化水素水は上手に使えば髪に艶を与えますが刺激が強く、一歩間違えると髪にダメージを与える事にもなります。
過酸化水素水が毛根周辺に蓄積されるとメラノサイトの活動が弱まってしまうことがあります。メラノサイトの活動が弱くなってしまうとメラニンを生成するために必要な酵素を壊してしまうため、メラニン色素が作られなくなり、白髪になってしまうといった危険性もあります。
髪や頭皮の事を考えるなら髪や頭皮に優しい白髪染めを使いたいです
白髪を黒くしてくれるのは良いのですが、その代わりに髪が痛んだり頭皮や毛根が痛んでしまうようでは悲しいことです。一度白髪が生えてくると、もし抜けたとしても次に生えてくるのは白髪です。黒髪が生えてくる確率はほぼ0なので、白髪染めを使い続けることになります。
なので、髪や頭皮の事を考えるなら、長く付き合っていくためにも優しい白髪染めを使いたいですね。優しい白髪染めとはどんな白髪染めかと言うと、白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントです。天然由来の成分を主に使用しており髪や頭皮にとっては優しい白髪染めです。
[clink url=”https://shiraga-kaizen.com/archives/114″]
最後に
白髪染めするのは髪の毛が抜ける原因になったりしないのかというと、直接的な根拠はありません。もし抜ける原因となる白髪染めが販売していたらそれは訴訟にもなるくらい重大な問題です。でもそういったことはありませんし、心配する必要はありません。
ただし、お肌が弱かったり敏感肌の人や、過去に白髪染めでアレルギー症状が出たことがある人が白髪染めヘアカラーのような強い白髪染めを使った場合にお肌が腫れてしまったりアレルギー症状が出たりすると頭皮や毛根に悪影響をもたらすかもしれません(間接的な影響)。なので、パッチテストを行って、問題が出た場合は使用しないことでトラブルを避けることが出来ます。
また、商品に書かれている「使用上の注意」をしっかり守る、頭皮の環境を清潔に保つ、などなどすることも大事です。あなたの髪やお肌を守るのは、あなた自身です。しっかり正しい方法で髪や頭皮の健康を保って綺麗な髪を目指しましょうね♪