白髪が生えてきたり増えてきたりする原因は色々考えられますが、女性ホルモンが白髪が生えてくる原因と関係があるという話を聞きます。
では女性ホルモンと白髪が生えてきたり増えてきたりすることにはどんな関係性があるのでしょうか?詳しくお話ししますね。
[toc]
白髪が生えてくる原因に女性ホルモンが関係しているの?
白髪が生えてくる原因に女性ホルモンが関係しているのかというと、女性ホルモンが白髪が生えてきたり増えたりする直接の原因にはなりません。
ただし、直接ではないと言いましたが、間接的には白髪が生えてきたり増えてきたりする原因になります。「直接」原因にはならないけど「間接」的には関係している・・・分かりにくいと思いますが、どういうことなのでしょうか?
白髪が生えてくる直接の原因はメラノサイトの機能低下
そもそも白髪が生えてくる直接の原因はメラノサイトの機能低下です。メラノサイトとは髪を黒くするのに必要な「メラニン」という色素を作り出す色素細胞と呼ばれる細胞です。
このメラノサイトの活動が活発に働くことでメラニン色素が作られます。メラニン色素は髪を作る毛母細胞と呼ばれる細胞に送られると、この毛母細胞がメラニン色素を取り込んで髪に色を付けます。ただし、何らかの原因によってメラノサイトの活動が鈍ってしまいメラニン色素が作られなくなることがあります。メラニン色素が無いから髪に色が付かない・・・つまり白髪が生えてきてしまうわけです。
あくまでメラノサイトの活動が鈍くなることによって白髪が生えてくるのであって、女性ホルモンが直接白髪の原因になっているわけではないということです。
ではなぜメラノサイトの活動が鈍くなるのかというと、色々な原因がありますが、その原因の一つに「血行不良」があります。この血行不良は女性ホルモンバランスの乱れによって引き起こされる場合があります。
つまり、女性ホルモンバランスの乱れが引き起こす血行不良がによってメラノサイトの活動が鈍くなり、その結果メラニン色素が作られなくなって白髪が生えてきてしまうというわけです。なので、女性ホルモンが直接的な原因となっているわけでは無いけど、間接的な原因になっているとお話ししたわけです。
では次に、女性ホルモンバランスの乱れによって【間接的に】白髪が生えてきたり増えたりする流れをさらに詳しくお話ししていきたいと思います。
「女性ホルモン」と「白髪」の間接的な関係について
女性ホルモンと白髪が生えてきたり増えてきたりする間接的な関係について簡単に説明すると次の通りです。
- 女性ホルモンバランスが何らかの原因で乱れてしまう
- 女性ホルモンの減少で血流が悪くなってしまう
- 血流が悪くなることで血行不良になってしまう
- 血行不良になるとメラノサイトの活動が鈍くなってしまう
- メラノサイトの活動が鈍くなると白髪が生えてきたり増えたりしてしまう
【流れ①】女性ホルモンバランスが何らかの原因で乱れてしまう
白髪が生えてくる原因の一つである血行不良の引き金になるきっかけが、女性ホルモンのバランスの乱れです。では女性ホルモンのバランスの乱れを引き起こす原因にはどんなものがあるのか、その原因は次の通りです。
女性ホルモンのバランスの乱れを引き起こす原因
女性ホルモンの分泌量は年齢と共に大きく変化します。女性ホルモンの分泌量のピークは20代から30代前半と言われています。30代後半になると分泌量は徐々に減少傾向にあり、さらに年齢を重ねればどんどん減少していきます。特に閉経前後の45歳から55歳には激減していきます。
年齢を重ねても減少するのは致し方ないことであり、増やすことはなかなか難しいようです。
ストレスによる自律神経の乱れが、女性ホルモンバランスの乱れにつながります。日々の生活においてストレスを受ける場面は多く、また溜めやすいです。なので、ストレスと上手く付き合っていかなければ、女性ホルモンバランスの乱れを引き起こしてしまいます。
偏食や無理なダイエットは女性ホルモンのバランスの乱れを引き起こす原因になります。偏食や無理なダイエットは一日に摂取すべき栄養素が摂れていない状態になります。たとえば、お肉は出来るだけ食べずに野菜中心に食べる、というとなんだか体に良さそうですよね。
ですが、お肉にも摂取すべき栄養素が含まれているので女性ホルモンのバランスに影響を及ぼします。要はバランスよく栄養が摂るのが大事で、偏食や無理なダイエットはおススメできません。
睡眠不足は女性ホルモンバランスの乱れの原因となります。睡眠不足の状態は脳の機能が低下しやすく、脳の機能が低下しているとホルモンの分泌が乱れやすいです。夜更かしをしている人は要注意です。
タバコに含まれるニコチンは女性ホルモン、とくにエストロゲンの分泌が減少すると言われています。ニコチンは卵巣の血流減少を起こし、一酸化炭素により酸素欠乏が起こりやすくなります。女性ホルモンを作るための酵素の働きを低下させてしまいます。なので、女性ホルモンができにくくなってしまいます。
また、ニコチンは血行不良を起こす原因となるため、タバコを吸うことが血行不良の原因となるため、白髪が生える原因にもなります。
【流れ②】女性ホルモンの減少で血流が悪くなってしまう
女性ホルモンのエストロゲンには、血管拡張作用があり、この働きが強くなると、血管の拡張が進んで、血流が穏やかになって血行不良となります。さらに、加齢やストレスなどが原因でこのエストロゲンの分泌量が減少していってしまうので、血行不良の原因となってしまいます。
【流れ③】血流が悪くなることで血行不良になってしまう
血流が悪くなる状態が続いてしまうと、いずれ血行不良を起こしてしまいます。
【流れ④】血行不良になるとメラノサイトの活動が鈍くなってしまう
血行不良になるとメラノサイトの活動に必要な栄養素が十分に届けられなくなり、メラノサイトの活動が鈍くなってしまう場合があります。
【流れ⑤】メラノサイトの活動が鈍くなると白髪が生えてきたり増えたりしてしまう
メラノサイトの活動が鈍くなると、メラニン色素が十分に作られなくなります。メラニン色素は髪が黒く見える色の元になる色素です。メラニン色素が無ければ色が付いていない髪・・・つまり白髪と言うことです。メラノサイトの活動が十分でなければ髪に色は付かないため、血行不良は髪の色にとって非常に悪い状態と言うわけです。
女性ホルモンバランスの乱れを防止・改善するには?
女性ホルモンバランスの乱れは白髪が生えてきたり増えたりする直接の原因ではありませんが、白髪の原因である血行不良を引き起こす原因となるため、髪にとって女性ホルモンバランスの乱れを防止・改善することはとても大事です。
では、女性ホルモンバランスの乱れを防止・改善するためにできる方法とはいったいどんなことなのでしょうか?
ストレスと上手く付き合う
ストレスは女性ホルモンバランスの乱れを引き起こす原因となります。ですが、ストレスを強く受けるストレス社会で暮らしている我々はストレスからは逃れることはできません。なので、ストレスから逃げるという考え方ではなくストレスと上手く付き合うと考えるほうが良いですね。どういうことかと言うと、ストレスをため込まずに発散することです。
ストレスはどうしても溜まっていきますが、発散することでストレスを減らすことができます。考えられるストレス発散方法を挙げてみると、次のものが出てきます。
- いつもよりたくさん睡眠を取る
- 入浴する
- アロマテラピーを楽しむ
- 外出する
- 買い物をする
- 旅行する
- 良く笑う
- 何も考えずにぼーっとする
- 動物に触れあう
- ネコカフェやウサギカフェなどに行く
- 森林浴する
- 映画を見る
- 読書する
- コンサートやライブに行く
- 叫ぶ・大声を出す
- 瞑想する・ヨガをする
- マッサージしてもらう
- スポーツ観戦する
- 筋トレをする
- ジムに行く
- 運動する
- 部屋を片付ける
- 音楽を聴く
- 色んなサークルに参加する
- 飲み会をする・参加する
- 愚痴を吐き出す
- 実家に帰る
- ドライブする
当たり前にやっているものもあるかと思いますが、大事なことはため込まないで発散することです。
バランスの取れた食事をとる
大事なのは食事です。偏った食事や無理なダイエットはおススメ出来ません。また、「朝食はほとんど食べない」「食事時間が決まっていない」「お昼の食事は抜いている」なども良くないですね。朝は眠いし食べる時間があるなら寝ていたい、また、最近体重が気になって…など思う気持ちも分かりますが、規則正しい食生活は女性ホルモンバランスにとって大事です。
なお、規則正しい食生活と言うのは、「バランスの取れた食事」と「規則正しい時間に食べる」ことです。
「バランスの取れた食事」と言うのは、炭水化物・たんぱく質・ビタミン・鉄分・カルシウム、などなど様々な食品を食べる、と言うことです。
「規則正しい時間に食べる」と言うのは、夜遅い時間に食べたり朝やお昼を抜かずに、決まった時間に3食しっかり取ることです。規則正しく取らないと身体のリズムが崩れてしまい、女性ホルモンのバランスを乱すことにもつながってしまいます。栄養バランスの取れた食事を、規則正しい時間にとることが大事です。
朝起きるのが苦手な人はいるかと思いますが、髪のためにもしっかり朝は抜かずに3食食べるようにしましょう。
しっかり睡眠を取ること
睡眠不足の状態は脳の機能が低下しやすく、脳の機能が低下しているとホルモンの分泌が乱れやすいため、普段睡眠が足りない人や夜更かしをしている人はしっかり睡眠を取るようにしましょう。また、睡眠の質も大事です。いくら睡眠時間が取れていたとしても、睡眠の質が悪ければあまり寝た気にはなりませんよね。
酷い場合は、寝たはずが疲れが取れなかったり、日中にボーっとしてしまう、などの症状に悩まされることになりかねません。枕が合わない、ベッドが合わないという人はしっかり睡眠が取れていない可能性があります。
睡眠時間をしっかり確保しつつ、しっかり質の高い睡眠が取れる枕やベッドを使うようにしましょう。
適度に運動する
適度な運動やストレッチをするのは大事です。体を動かして血行と体の代謝を良くすることで女性ホルモンに良い影響を与えます。ただし運動が良いとは言っても無理して運動するのではなく、リラックスできる程度の運動するのが良いですね。おススメなのはウォーキングです。
普段運動していない人は大変かと思いますが、ウォーキングなら簡単ですしお手軽に始めやすいと思います。
禁煙する
タバコは女性ホルモンバランスの乱れの原因となるニコチンを含むので、タバコを吸うのはやめたほうが良いです。なかなかタバコをやめられないかもしれませんが、髪のためにもタバコを吸う数を減らしながらできるだけ禁煙をするようにしましょう。
最後に
白髪が生えてくる原因に女性ホルモンが関係しているのかについてお話ししました。
血行不良になるとメラノサイトの活動が鈍くなるためメラニン色素が作られない止めに白髪が生えてくるのですが、血行不良の原因の一つに女性ホルモンバランスが乱れがあります。
なので、血行不良とならないためにも、ストレスをため込まずに発散したり、バランスの取れた食事をとる、しっかり睡眠を取る、タバコを吸うのをやめるなどなどして女性ホルモンバランスに悪い影響を与えないよう気を付けましょう。
ただし生活習慣を見直したとしても、年齢と共に女性ホルモンの分泌量が減ってしまうため、どうしても白髪が増えることになるかもしれません。もし白髪をなんとかしたい場合は白髪染めやウィッグなどで白髪を隠してみると良いです。今は白髪を綺麗にしっかりと染めることができる白髪染めが多く販売されていますし、自分は染めずに美容室で染めてもらうのも良いですね。
規則正しい生活習慣を送るのは髪の色にとっても健康にとっても大事なので、規則正しい生活習慣を送ってメラノサイトの活動を妨げないようにし、綺麗な髪色を目指してみてはいかがでしょうか♪