白髪っていつの間にか生えてきたりしますが、若い人が結構白髪がが生えていたり、結構年齢を重ねた人でも白髪が生えていないことってありますよね。
なんだか年齢関係なく老若男女問わず生えてきている人がいます。自分も白髪が生えてきてはいますが、ある日突然急に白髪が増えだしてビックリしたことがあります。
では、白髪が増える年齢って何歳くらいなんでしょうか?また、白髪が増えてくる原因と対策について詳しくお話しします。
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白髪が増える年齢
白髪が目立つようになってくる年齢は、男性は60歳以降、女性は55歳以降と言われています。(※日本人の場合)
あくまで平均という年齢ですが、やはりある程度年齢を重ねるとどうしても白髪が植えてきてしまうようです。
ちなみに白髪が生え始めてくるのは、男性は30歳頃、女性は35歳頃と言われています。(※日本人の場合)
白髪が増える原因
白髪が増える原因は次のものが考えられます。
- ①加齢(老化)
- ②血行不良
- ③ストレス
- ④運動不足
- ⑤目の使い過ぎ
- ⑥睡眠不足
- ⑦女性ホルモンの乱れ
- ⑧タバコ
- ⑨食生活の乱れ
- ⑩紫外線
- ⑪何らかの病気
加齢(老化)
白髪が増える原因は、年齢(加齢・老化)の問題が大きいです。先ほどお話しした通り、ある程度年齢を重ねると増えてきてしまうので、致し方のないことかもしれませんね。
ではなぜ年齢を重ねる(加齢・老化)ことで白髪が増えるようになるのか、その理由は誰しも避けることができない体の衰えが関係しています。
たとえば年齢を重ねると体力が落ちたり、思考能力が低下したりと、身体のあちこちに衰えを感じるかと思いますが、髪も同じように衰えて髪を黒くする機能も衰えてきてしまいます。
ちなみに、髪が黒く生えてくるのには次の組織や栄養素が関係しています。
①チロシナーゼ
チロシンと呼ばれるアミノ酸から、黒や茶褐色と言った髪の色の元となるメラニン色素を作り出す酸化細胞。
②メラノサイト
メラノサイトは色素細胞と呼ばれる細胞です。チロシナーゼはこのメラノサイトの中に存在します。
色素細胞と呼ばれる細胞で、このメラノサイトの中にチロシナーゼが存在します。メラノサイト内のチロシナーゼがチロシンを原料にメラニン色素が作られ、髪を作る色素細胞に送られます。
③チロシン
メラニン色素の原料となるアミノ酸の一つです。
引用:薄毛と白髪のどちらもケアすることができる対策方法とは?[clink url=”https://shiraga-kaizen.com/archives/7043″]
チロシナーゼがチロシンを材料にしてメラニン色素を作り、メラノサイトから髪を作る毛母細胞に送られます。毛母細胞は髪を作る細胞ですが、髪を作る過程でメラニン色素を取り込み、そして髪が作られて伸びた結果色のついた黒髪が生えてくるというわけです。
こうした髪を作りながら色も付ける活動は年齢を重ねるごとにその活動が衰えてきてしまいます。つまり細胞の老化です。
チロシナーゼやメラノサイトは細胞で、チロシンはメラニン色素の原材料に当たりますが、体が衰えてくればチロシナーゼやメラノサイトといった細胞も衰えてしまいます。すると、十分な活動を行うことができず、メラニン色素が作られる量が減ったり、作られなくなってしまうこともあります。
白髪は髪にメラニン色素が含まれておらず、白い状態で生えてきた状態の髪ですが、そもそもメラニン色素が作られなければ当然色のついていない髪が生えてくるのは当然と言えます。また、メラニン色素の原材料であるチロシンが体内から減少したことも原因の一つです。原材料無くして作ることはできませんからね。
年齢を重ねている人がなぜ白髪が増えるのかと言うと、こうしたチロシナーゼやメラノサイトが十分に活動できていなかったり、細胞が死んでいる、または、体内のチロシンが減少しているからなんですね。
対策については、加齢(老化)は対策のしようが無いですが、ストレスを多く抱えたり、栄養の偏った食生活や睡眠不足など不健康な生活は送らず、出来るだけ健康的で穏やかに生活して若々しい体を保つことが大事です。
白髪は老化以外にも原因あり
先ほど、白髪が増える原因は年齢(加齢・老化)の問題が大きいとお話ししましたが、実は老化以外にも原因が考えられます。若い人でも白髪が増えてきてしまう原因は次のことが原因かもしれませんよ。
血行不良
血行不良は白髪の原因となります。比較的若い人でも血行不良により白髪が生えてきたり増えてしまうこともあるため、血行不良になることはできるだけやらないようにすることが大事です。
なお、血行不良によってなぜ白髪が生えたり増えたりするのかと言うと、チロシナーゼやメラノサイトの活動に必要な栄養素は、食事によって摂取されたあと血液によってチロシナーゼやメラノサイトまで運ばれてきます。
なので、血液が滞るようなことがあればチロシナーゼやメラノサイトの活動に必要な栄養素が十分に運ばれなくなり、チロシナーゼやメラノサイトの活動が低下してしまいます。するとメラニン色素を作ることも十分行われなくなってしまうため、メラニン色素が無い髪、つまり白髪が生えてきてしまいます。
では、血行不良になる原因になることとはどんなことがあるのかというと次の通りです。
ストレスを発散せずにため込んでしまっている
生活しているとストレスを受けない日はないですが、ストレスを発散せずにため込んでしまうと血行不良になってしまいます。なぜストレスを強く受けたり、発散せずにため込んだまま放置していると血行不良になるのかと言うと、ストレスは体を緊張させるからです。
体が緊張してしまうと、血管が収縮し血液の流れが悪くなります。ストレスをためたまま放置していれば血管が収縮した状態が続き血行不良を起こしてしまいます。
【対策】ストレスを発散してため込まない
ストレスを受けずに生活することができないため、大事なのはストレスと上手く付き合うことが大事です。一番良いのはストレスを発散し、出来るだけため込まないことです。
ではどんなストレス発散方法があるのかと言うと次の通りです。
- いつもよりたくさん睡眠を取る
- 入浴する
- アロマテラピーを楽しむ
- 外出する
- 買い物をする
- 旅行する
- 良く笑う
- 何も考えずにぼーっとする
- 動物に触れあう
- ネコカフェやウサギカフェなどに行く
- 森林浴する
- 映画を見る
- 読書する
- コンサートやライブに行く
- 叫ぶ・大声を出す
- 瞑想する・ヨガをする
- マッサージしてもらう
- スポーツ観戦する
- 筋トレをする
- ジムに行く
- 運動する
- 部屋を片付ける
- 音楽を聴く
- 色んなサークルに参加する
- 飲み会をする・参加する
- 愚痴を吐き出す
- 実家に帰る
- ドライブする
以上がストレスを発散する一例ですが、人によっては逆にストレスをため込むことになりかねないものもあるので無理はしないようにしましょう。たとえばお酒があまり飲めないのに無理にお酒に頼ってしまったり、人混みが好きじゃないのに無理に人の多いところに出かけたら逆にストレスが溜まってしまいますからね。
できるなら「楽しいこと」「時間を忘れられるほど没頭できる」といったようにストレスのことを忘れることができることが良いです。
日頃運動せず運動不足になっている
日頃運動せずに運動不足になると血行不良を引き起こしてしまいます。なぜ運動不足になると血行不良を引き起こすのかと言うと、筋肉を使わないことで筋力が低下してしまうことが関係しているからです。
筋力が低下すると血液を送る力が低下してしまい血流が弱くなってしまうため、筋力が低下したまま放置しておけば血液の流れが悪い状態が続き血行不良を起こしかねません。また、筋肉を動かすことで血液を循環させているので、筋肉を動かさなければ血液の循環も滞り血液の流れが悪くなって血行不良の原因になります。
【対策】適度に運動する
運動不足を解消するには運動するのが良いですが、どんなことをすれば良いのか分からないという人のためにおススメなのが有酸素運動です。
有酸素運動とは、体内に酸素を取り入れて糖質や脂肪を燃焼させていく運動のことを言います。では有酸素運動にはどんなものがあるのかと言うと次のとおりです。
- ウォーキング
- サイクリング
- エアロバイク
- 縄跳び
- 水泳
- ランニング
- エアロビクス
普段運動していない人が急に運動するときは、ウォーキングのようなあまり体の負担にならないものをまずはやると良いです。また、出来るなら長く続けられるものを実践すると良いです。3日坊主になったらあまり意味がないですからね。
目の使い過ぎや目を休ませないで放置している
目の使い過ぎや目を休ませないで放置していると、血行不良になります。なぜ血行不良になるのかと言うと、目の使い過ぎや目を休ませないで放置して眼精疲労になるからです。
眼精疲労になると目の筋力が落ちてしまうため、頭皮やこめかみ周りの筋肉を使うようになります。すると頭皮の血液の流れが滞ってしまうため、眼精疲労を放置しておくと血行不良になってしまいます。
【対策】適度に目を休ませる・目を使わない
目を使い過ぎた時に一番良いのは目を休ませることです。目を閉じるだけでも十分効果があります。お仕事でパソコンを長時間使っている人は休憩時間は作業を止めて適度に目を休ませたり、スマホを長時間使っている人はスマホを使わない時間を作ると良いです。
また、夜更かしも目を使う時間が長いので、早く寝て目を休ませるのも良いです。寝るときはスマホを持ち込んで布団の中で使うことが無いようにしましょう。
他には蒸しタオルを目にかぶせると目の周りの筋肉の緊張がほぐれて血管の収縮も落ち着き、血流が改善されます。蒸しタオル以外にも目薬を差すのも効果的です。
夜更かしや徹夜などで睡眠不足になっている
夜更かしや徹夜などをすると睡眠不足になりやすいですが、睡眠不足は血行不良の原因となります。睡眠不足がなぜ血行不良の原因となるのかと言うと、体の緊張が取れないため血管が収縮した状態が続くため血流が悪くなり血行不良になってしまいます。
また、血液が深夜1時~3時までに作られるため、血液が作られる時間に起きているのはおススメできません。
【対策】十分に睡眠をとる・早く時間に寝る
睡眠不足ならとにかく睡眠をとるのが大事です。また、睡眠の質も大事です。睡眠時間がすくなければ睡眠不足は解消できませんし、睡眠の質が低ければ体の疲れが取れません。
睡眠の質を高めるなら、自分の体に合うベッドと枕は大事です。ベッドと枕が自分に合ってないと首が痛くなったり体に違和感を感じて眠りが浅くなったり、寝起きも悪くなります。
また、寝る部屋もしっかり暗くし、スマホをベッドに持ち込むのはやめましょう。スマホが近くにあるとスマホの事が気になって寝付きにくいですからね。
アイマスクをしたり、耳栓をすると、寝ている部屋のことがあまり気にならなくなったり、寝ている部屋の隣の音が気にならなくなるので効果的です。
女性ホルモンのバランスの乱れ
女性ホルモンとは、脳からの指令で卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの2つのホルモンのことをいいますが、妊娠・出産・女性ホルモンのバランスの乱れると、女性ホルモンの分泌量が減少することで、血行不良になります。
【対策】健康的な生活を過ごすこと
健康的な生活を過ごすことというのは分かりにくい言い方ですが、要はストレスをためない、バランスの取れた食事を取る、しっかり睡眠を取る、適度に運動する、タバコは吸わない、などです。
ストレスをためたり、栄養のバランスが偏った食事、運動不足など、不健康な生活を送っていると女性ホルモンのバランスが乱れやすくなります。なので、出来るだけ健康的な生活を送ることが大事です。自分をいたわって優しくすることを心がけましょう。
タバコを吸っている
タバコは白髪の原因になります。なぜ白髪の原因になるのかというと、タバコにはニコチンが使われているからです。
ニコチンは血管を収縮させる作用があるため、血流が悪くなります。タバコを吸い続けていると血流が悪い状態が続くため血行不良を招きます。
【対策】禁煙する
タバコを吸うことはニコチンを摂取することになるので、一番良いのは禁煙するのが良いですね。吸う本数を減らすのも良いですが、出来るならやはり禁煙するのが良いです。
栄養の偏った食生活を送ったり無理なダイエットを続けている
栄養の偏った食生活を送ったり無理なダイエットを続けていると白髪の原因となります。なぜなら、1日に必要な栄養素の摂取量が少なくなってしまうからです。
チロシナーゼやメラノサイトの活動に必要な栄養素が1日にしっかり摂取できていれば良いのですが、もし栄養の偏った食生活を送ったり無理なダイエットを続けているとチロシナーゼやメラノサイトの活動に必要な栄養素が不足してメラノサイトを作る量が少なくなったり、メラニン色素が作られなくなってしまいます。
メラニン色素が作られなくなるとメラニン色素のない髪、つまり白髪が生えてきてしまいます。
【対策】栄養バランスの取れた食事をする・無理なダイエットはしない
栄養バランスの取れた食事をすることで1日に必要な栄養素が十分に摂れます。また、無理なダイエットも栄養が偏りやすいので栄養バランスを考慮したダイエットを心がけるようにしましょう。ここでいう「無理なダイエット」と言うのは、栄養バランスを考えないダイエットのことです。
しっかり栄養の事が考えられた食事を行っている範囲でダイエットを行うことは悪いことではありません。
では摂っておきたい栄養素はというと次の通りです。
- タンパク質:乳製品、肉類、魚介類、卵、大豆類など
- ビタミンB12:しじみや赤貝と言った魚介類やレバー、海苔(のり)など
- 葉酸(ビタミンB9):レバーやほうれん草など
- カルシウム:乳製品、骨ごと食べれる魚、殻を食べれるエビ、大豆、葉物など
- 銅:鶏レバー、牡蠣、納豆、アーモンド、甲殻類など
- チロシン:チーズ、乳製品、たらこ、たけのこ、バナナ、アボガド、ごま、大豆、落花生、アーモンドなど
髪はタンパク質から作られており、髪の成長にも欠かせない栄養素です。
水に溶ける水溶性ビタミンの一つで、メラノサイトの働きを活発にさせる役割を担っています。
メラノサイトの機能を活性化しメラニン色素を増やす栄養素です。
メラノサイトを活発にする働きがあります。
銅が無いとチロシナーゼは正常に働かないという特徴があるので、銅の摂取するのはとても大事です。
チロシンとはメラニンを生成するアミノ酸で、メラニン色素を作るのにはなくてはならない成分です。
紫外線をたくさん浴びる
紫外線はを浴びると大量の活性酸素が発生しまうため、頭皮の細胞を酸化させてメラノサイトが衰えてしまいます。なので、メラノサイトの活動が低下して十分にメラニン色素が作られなくなってしまう場合があります。
【対策】できるだけ紫外線を避ける
出来るだけ紫外線を避けるようにするのが大事です。日差しの強い時間帯は外出を避ける、帽子をかぶる、UVカットスプレーを髪に吹きかけるなどしてできるだけ紫外線を浴びないよう対策しましょう。
何らかの病気にかかっている
何らかの病気というのは慢性胃腸疾患や円形脱毛症、甲状腺疾患、鉄欠乏性貧血と言った病気のことで、こういった病気にかかると白髪が生えてくる場合があると言われています。
病気によって内臓の器官が弱ってしまうと、栄養の吸収が悪くなってしまいます。栄養の吸収が悪くなると、メラノサイトの活動に必要な栄養素が十分に摂れなくなるため、結果としてメラニンが生成される数も少なくなって白髪が生えてきてしまいます。
【対策】かかりつけのお医者さんに相談する
もし病気にかかってから白髪が増えたかな?と思ったら、病気が原因か、もしくはお薬の副作用によるものかもしれないので、かかりつけのお医者さんに状態を伝えて相談すると良いです。まずは相談することが大事です。
最後に
ここまでで、白髪が増える年齢と、年齢に関係なく白髪が増えてくる原因と対策についてお話ししました。白髪が植えてくるのは、男性は60歳以降、女性は55歳以降です。年齢を重ねていれば体のあちこちが衰えてくるので髪を黒くする働きも衰えてきてしまいます。
なので、ある程度重ねた年齢が白髪が増えてくる原因と関係していることは分かりますが、年齢に関係なく白髪が増えてくることもあります。なぜかというと主な原因は生活習慣の乱れによるものです。(睡眠不足や運動不足、栄養バランスの悪い食事、など)
もし比較的若い人は生活習慣を見直して健康的な生活を送ることで、白髪の改善方法と対策を始めましょう。