白髪って年齢を重ねた人が生えてくるイメージがありますが、意外にも20代の若い人でも生えている人を見かけます。見た目は若いのになにか苦労してるのかな?と気になってしまいますが、なぜ20代という若い年齢の人でも白髪が生えてくるのでしょうか?
ではなぜ年齢を重ねた人だけではなく20代という若い年齢の人でも白髪が生えてくるのか、その原因と予防法についてお話しします。
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なぜ20代という若い年齢の人でも白髪が生えてくるの?
白髪にはまだまだ分からないことが多く、いまだに研究されている症状ですが、いくつか分かってきたことがあります。
まず先に言えるのは、老化が原因ではないということです。ある程度年齢を重ねた人は老化が白髪の原因となりますが、20代の人が老化が原因で白髪が生えてくるとはまず考えられません。若い人が急に老化が進んでしまうような特殊な病にかかってしまえば話は変わってきますけどね。
なので、20代の人が白髪が生えてくるのは老化以外の原因ではないかと考えられます。身体は若いのに、髪が衰えている・・・と言うことは、生活習慣や体の変化などが原因と考えられます。
では、ほかにどんな原因で白髪が生えてくるのかと言うと、次の原因があります。
【原因①】ストレス
ストレスは白髪の原因になります。ストレスは仕事や人間関係から受けることが多く、どうしても避けて生活することはできません。
20代で大学生や大学院に通っている人は、授業やゼミ、バイトと言った場面で、対人関係やテストにレポート提出など、常にたくさんのストレスを受けながら、毎日ストレスと戦っているかと思います。理不尽なこと、プレッシャーをかけられることなど、どんどんストレスが溜まっていく場面は多いですよね。
また、社会人になってからまだ会社の環境や人間関係に慣れていない人や、浪人を経て無事に大学生になったばかりの人も同じく学校の環境や人間関係に慣れていない人のストレスは相当きついものです。
しかも、普段忙しい日々を過ごしている人にとってなかなかストレスを発散する時間が取れず溜まっていくことが多いかと思います。
そんなストレスを受け続けると、体が緊張状態になり、血管が収縮してしまいます。血管が収縮した状態が続くと血流が悪くなり、酷い時は血行不良を引き起こしてしまいます。
血行不良になると、髪を黒くするよう働きかける細胞の活動に必要な栄養素が十分に届かなくなり、色がついていない髪、つまり白髪が生えてきてしまいます。また、血液の流れも悪くなるということは頭皮への血液が十分に行き渡らなくなるため、白髪や抜け毛の原因になります。
さらには、ストレスを抱えたまま生活していると、食欲が落ちたり、疲労感、十分な睡眠が取れず睡眠不足、などを引き起こします。食欲が落ちると、髪を黒くするよう働きかける細胞の活動に必要な栄養素が十分に摂取できませんし、疲労感や十分な睡眠が取れなければ体の緊張状態も続いてしまうため、白髪の原因となってしまいます。
【原因②】睡眠不足
睡眠不足は白髪の原因となります。夜更かしや徹夜など、どうしても睡眠不足になりがちな生活を送っている人は多いかと思います。
夜遅くまでテレビを見たり、パソコンやスマホでYouTubeやSNSなどやり続ける、遅い時間までバイトやサークル活動をしている、オールで友達と朝まで遊ぶ・・・などなど、睡眠時間を削ってしまう生活を送っている人は結構いるのではないでしょうか。
また、社会人の人の中には日々残業が多く、どうしても遅い時間に帰宅すると言った忙しい日々を送っている人もいるでしょう。
どうしても寝る時間が少ない、早く寝たいけど帰宅するのが遅い・・・どうしても睡眠時間が少なくなってしまうため、慢性的に睡眠不足になってしまいますよね。
もし睡眠不足になると身体が休まらずに体が緊張した状態が続き、血流も悪くなります。すると、髪を黒くするよう働きかける細胞の活動に必要な栄養素が充分に届けられず白髪になってしまいます。
さらには、睡眠不足の状態が続くと眠くてイライラするのでストレスが溜まりますし、食欲の低下や眼精疲労など白髪の原因となることばかりを引き起こしてしまいます。
【原因③】眼精疲労
眼精疲労は白髪の原因となります。普段パソコンやスマホを長時間使っている人は多いと思います。
仕事でパソコンを使うことが多い人や、SNSやアプリのゲームなどで長い時間ずっといじっている人などはかなり目を酷使していますし、どうしても目が疲れてしまいます。適度に目を休ませていれば良いですが、時間を忘れてずっとパソコンやスマホを見続けることは眼精疲労になりやすいです。
眼精疲労になると、目の周りの筋肉が疲れているため目の筋肉の力の機能が弱くなり、他の筋肉(例えば頭皮やこめかみの筋肉)を使うようになります。すると、頭部の筋肉が凝り固まって血行不良となります。
頭皮が血行不良になると髪を黒くするよう働きかける細胞の活動に必要な栄養素が充分に届けられなくなるため、白髪になってしまいます。
【原因④】無理なダイエット・偏った食生活
無理なダイエット・偏った食生活は白髪の原因となります。普段栄養バランスの取れた食事を取れていれば良いですが、どうしても栄養が偏った食事になりがちです。
「今日はほとんど野菜食べてないや・・・」「たまにはお魚も食べなきゃ・・・」と気にしつつ、ついつい好きなものばかり食べたり、朝食を抜いたりして栄養のバランスが乱れた食生活を送ってしまいがちです。
栄養のことをは少し気にするものの、栄養バランスの取れた食事を準備するのは結構難しかったりします。一人暮らしだと外食やコンビニで簡単に済ます、なんてことだとやはり偏った食事になりがちです。
また、過度なダイエットも、1日に摂取する必要のある栄養素が摂れていない恐れがあります。ダイエットするのにこれは食べないでおこうと思っているものでも、誤った知識で摂取しなければならない栄養素を含む食材まで削ってしまうのは、髪を黒くするよう働きかける細胞の活動に必要な栄養素が十分に摂取できていない場合があります。
以上のように、栄養の偏った食事や、過度にダイエットしていると、1日に摂取すべき栄養素が十分に摂れておらず、髪を黒くするよう働きかける細胞の活動に必要な栄養素が不足してしまい、結果として白髪の原因となってしまいます。
ただし、健康のためにとサラダは食べるけど、太るからお肉は出来るだけ食べないというのも良くないです。野菜も肉も大事ですし他にも大事な栄養素はあります。要は栄養バランスの取れた食事が大事と言うことです。
【原因⑤】妊娠・出産
妊娠や出産を経験していると白髪が増えることがあります。妊娠中は精神的に不安定になりやすくストレスを多く感じたり抱え込みやすいです。また、産後はホルモンバランスが乱れやすくなり白髪が増えやすくなります。
また、産後は子育てによる精神的・肉体的な負担も多く、ストレスを多く受けてしまいますし、発散する場がなくストレスを抱えこんでしまいがちです。赤ちゃんの夜泣きや授乳など昼も夜も関係なくお母さんは赤ちゃんの世話につきっきりになり睡眠不足にもなってしまいます。
つまり、妊娠中も出産後も、お母さんは休まる時がほとんどないというわけです。ほかにも、赤ちゃんの事を第一に考えるため十分な食事も取れなかったり、体も休まらず非常に負担が大きく、結果として白髪の原因となってしまいます。
【原因⑥】運動不足
運動不足は白髪の原因となります。普段仕事で疲れていると自宅でゆっくりしたくなりますよね。休みの日は全然外に出ない人や、外出があまり好きじゃない人はどうしても運動不足になりがちです。
運動不足になると筋力も落ちてしまいますが、筋肉は身体を動かすことで血液を循環させる働きがあるため、運動をして体を動かさないと血液の流れも悪くなるため血行不良になりやすいです。
血行不良になると、髪を黒くするよう働きかける細胞の活動に必要な栄養素が充分に届けられず白髪が生えてきてしまいます。
【原因⑦】タバコ
タバコを吸い続けるのは白髪の原因となります。タバコにはニコチンが含まれており、このニコチンが血行不良を引き起こし白髪の原因となるんです。
ニコチンは血管を収縮させる作用があるため、タバコを吸い続けると血管が収縮した状態が続き、血行不良になります。血行不良になると、髪を黒くするよう働きかける細胞の活動に必要な栄養素が充分に届けられず白髪が生えてきてしまいます。
【原因⑧】紫外線
紫外線を浴び続けると白髪の原因となります。紫外線は1年中降り注いでいますが、紫外線のピークは4月から8月です。
4月~8月がピーク。ただし、それ以外の月もピーク時の1/2以上の量があるため、通年での予防が望ましい。
参考:http://www.nihon-loreal.jp/uva/uv_ray/year_data.html
夏の外でのサークル活動やプール・海、登山にキャンプなど、日差しの強い時間帯に外出していると、直接お肌や髪の毛に紫外線をたくさん浴びてしまいます。
特に紫外線のピークの時期は髪を痛めやすく紫外線対策しないと白髪の原因となります。紫外線はを浴びると大量の活性酸素が発生しまうため、頭皮の細胞を酸化させてメラノサイト(髪を黒く色づけるメラニン色素を作る色素細胞のこと)が衰えてしまいます。
なので、メラノサイトの活動が低下して十分にメラニン色素が作られなくなってしまう場合があります。
20代という若い年齢の人がでも白髪が生えてくるのを予防する方法
【予防①】溜まったストレスを好きなことで発散する
ストレスを全く受けずに日々の生活することはできません。ですが、ストレスを発散してストレスからの辛さを減らすことはできます。要はストレスと上手く付き合うということが大事と言うわけです。
ストレス発散には色んな方法がありますが、好きなだけ寝たり、マッサージしてもらうといった身体を休まることや、友達と遊んだり、飲みに行ったり、ドライブをする、など時間を忘れて楽しむことができることなどが良いですね。
他にも動物に売れることができるネコカフェや、動物園や水族館に行って動物から癒しをもらうなども良いでしょう。
溜まったストレスを出来るだけ発散することで、気持ちのコントロールができるようになるので、出来るだけ休みの日には好きなことをするための時間を作るのが大事です。休みの日・時間もストレスを貯めたまま過ごすのは体に良くないです。
【予防②】充分に睡眠を取る(時間・質)
普段十分に睡眠が取れていれば睡眠不足にはなりにくいです。睡眠で大事なのは時間はもちろんのこと、質も大事です。短すぎず十分な時間睡眠を取ったつもりが、なんだか体が休まっていない、起きてもだるい、ぼーっとする、と言ったようにスッキリと起きられないことってありますよね。
時間と共に睡眠の質が伴っていないのはあまり宜しくないですね。部屋の明かりや、隣の部屋の音が気になる、枕やベッドが自分の体に合っていない、つい考え事をしてしまい寝付けなかった、などなど様々な理由が考えられます。
また、ベッドにスマホを持ち込むのも良くないですね。寝ながらスマホをいじりたくなる気持ちも分かりますが、せっかく眠い気持ちになっているところに眼が冴えてしまって眠れなくなってしまうことがありますし、視力にも影響が出てしまいます。
快適な睡眠が取れるよう、寝る環境も整えることが大事です。睡眠の時間と質のどちらも大事に考えて睡眠を取るようにしましょう。
【予防③】目を休ませる
目を休ませずに使い続けるから目が疲れて眼精疲労になるので、目を休ませるようにすることが大事です。とはいっても仕事中は目を使い続けなければならないですし、スマホをずっといじっている癖がついている人にとってはなかなか目を休ませるのができないですよね。
なので、目を休ませる時間を作ることを意識することが大事です。たとえば休憩時間は目を閉じて休む、昼休みは少しの間仮眠を取る、夜は夜更かしせずに早く寝てしまう、など目を休ませる時間をちゃんと作ることが大事です。
目の疲れには「温め」が効果的なので、蒸しタオルを目にかぶせることで目や目の周りの筋肉の緊張が取れてりリラックスできます。目の周りの血管がほぐれて血流も良くなるので、目が疲れている時の蒸しタオルは効果的です。
【予防④】栄養のバランスの取れた食事を取るようにする
髪を黒くするよう働きかける細胞の活動に必要な栄養素が不足しないよう、規則正しい食生活を送るのが大事です。
・朝食を抜かずに食べる
・昼食以外でも食事を抜かない
・深夜に食事をしない
・暴飲暴食はしない
・規則正しい時間に食事を取る(朝昼晩)
・好きな物ばかり食べない
・ダイエットのためにと、無理な食事制限をしない
などは意識して行うようにしましょう。
【予防⑤】妊娠中や出産後は出来るだけ家族に協力してもらう
妊娠中や出産後はお母さんにとって非常に不安になったりストレスがたまるため、一人で色々と抱え込みやすいです。赤ちゃんに付きっ切りの時間も増えて疲労もかなり溜まっていきます。
なので、旦那さんの協力がとても大事ですし、両親にも手伝ってもらえるなら心強いことはないですよね。できるだけ自分以外の誰かに手伝ってもらうことでお母さんの負担を少しでも減らすことができ、時には不安なことを話し合うことでストレスを吐き出すこともできます。
ストレスは白髪を増やす原因になりやすいので、ストレスをためこまないようにすることが大事です。
【予防⑥】適度に運動する
普段仕事やバイト、学校などで疲れているとついつい休みの日は部屋でゴロゴロしたくなりますよね。運動嫌いになっていくのも分かります。
でも白髪予防のために適度な運動はしておきたいです。なので、まずは始めやすい運動からやってみると良いです。一番始めやすいのはウォーキングです。散歩感覚で始められるのがウォーキングの良いところです。
ウォーキングは有酸素運動の一つです。有酸素運動とは、体内に酸素を取り入れて糖質や脂肪を燃焼させていく運動のことを言います。有酸素運動は他にどんなものがあるのかと言うと次のものがあります。
- ウォーキング
- サイクリング
- エアロバイク
- 縄跳び
- 水泳
- ランニング
- エアロビクス
有酸素運動の中ではウォーキングが一番始めやすいですが、他にも出来そうなものを始めてみると良いですね。できるだけ長く続けられるものが良いですね。3日坊主ではあまり意味がありませんからね。
【予防⑦】禁煙する(タバコは吸わない)
タバコを吸わないことが白髪予防になります。タバコには血管を収縮するよう作用するニコチンが含まれているので、今タバコを吸っているのであれば禁煙するべきですし、まだタバコを吸っていない人はタバコは吸わないほうが良いです。
【予防⑧】出来るだけ紫外線を浴びないよう紫外線予防をする
紫外線予防のために出来ることは、紫外線を浴びないこと、そして髪を紫外線から守ることです。具体的に出来ることは次の通りです。
・できるだけ外出を避ける
・日が当たるところで歩かない
・帽子をかぶったり日傘をさす
・日が暮れた頃に出かける時間をずらす
・UVカットスプレーを髪に吹きかける
・日差しが強い時間帯は歩かずに車やバスで移動する
紫外線の強い時間帯は外出を避けるべきですし、もし外出しなければいけないのであれば、帽子をかぶったり、UVカットスプレーを使って紫外線から髪を守るよう工夫することが大事です。
今ある生えてきた白髪をなんとかしたい…どうしたら良い?
20代の若い年齢の人が生えてきた白髪をなんとかしたいのであれば次の方法が良いです。
白髪を切る
生えてきてしまった白髪を今すぐ何とかしたいのであれば、白髪を切ってしまうのが手っ取り早いです。毛根を痛めることもありませんし、手間もかからず取り除くことができるので楽ちんなのが良いですね。
ただし、白髪の数があまりにも多い場合は髪型を変えてしまうので切らずに染めたほうが良いですね。数本程度か、多くても数十本程度であれば切ってしまうのは良いです。
白髪を染める
今ある白髪をなんとかしたい時に白髪染めするのも良いですね。白髪の数が少ない場合は染めるほどではないですが(数本程度なら切ってしまうのもアリ)、白髪の数がかなり多い場合は染めるのが良いですね。
白髪染めにはいろんな種類のものがありますが、髪を痛めず頭皮や髪に優しい白髪染めを選ぶなら白髪染めトリートメント、髪は痛んでも良いからすぐに白髪に色を付けたいなら白髪染めヘアカラーを選ぶと良いです。
[clink url=”https://shiraga-kaizen.com/archives/114″]
また、自分で染めるのはイヤという人は美容室で染めてもらうと良いですね。髪を染めるプロがあなたの希望通りに白髪を染めてくれます。美容師さんと白髪について相談することもできるのでしっかりフォローしてくれるのも安心ですね。
お手軽だけどおススメできない「白髪を抜く」こと
白髪を目にするとつい抜きたくなることってありますよね。でも白髪を抜くことはおススメできません。やめた方が良いという美容師さんもいるくらいですからね。
なぜ白髪を抜くのはダメなのかと言うと、次のような理由があるからです。
・痛い
・毛根や頭皮を傷つけてしまう
・薄毛になる可能性がある
・関係ない黒髪まで抜いてしまう可能性がある
痛い思いをして白髪を抜くのは良くないですし、薄毛になるのも嫌ですよね。なので、白髪を抜くのはマイナスなことが多いです。白髪を抜いたところで、次に生えてくるのは黒髪だとは限りません。なので、出来るだけ白髪を抜くのはやめたほうが良いです。
最後に
ここまでで、20代という若い年齢でも白髪が生えてくる8つの原因と予防法、そして今生えている白髪をなんとかしたい場合にどうすれば良いのかお話ししました。白髪の原因の一つに老化がありますが、20代と言う若い年齢では老化が原因とは考えにくいため、他の原因によって生えてきていると考えられます。
では他の原因とは何かというと、運動不足だったり、栄養の偏った食事やダイエット、睡眠不足など生活習慣の乱れによるものが原因と考えられます。なので、生活習慣を見直して改善することが白髪を予防するのに繋がります。
また、今ある生えてきた白髪をなんとかしたい場合は、白髪を切ってしまうか染めるかすると良いです。髪の毛のために生活習慣を改善して白髪を予防しましょう♪